SalesforceとGoogle Cloudが提携拡大 AIエージェント連携や基盤統合へ
SalesforceとGoogle Cloudは、Dreamforce 2026において戦略的パートナーシップの拡大を発表した。SalesforceをGoogle Cloudのインフラ上で稼働させるとともに、SalesforceのヘッドレスアーキテクチャとGoogle CloudのGemini Enterpriseを連携させる。これにより、プラットフォームを横断してAIエージェントが同じデータに基づいて推論し、アクションを実行できる環境の構築を目指す。
Google Cloud上でのHyperforce展開
Google Cloud上のHyperforceはすでに本番環境の顧客トラフィックを処理しており、Salesforceは2026年第4四半期から米国の一部顧客の移行を開始する予定としている。
Salesforce プレジデント兼 Chief Trust and Infrastructure Officerのマイア・アミエル(Meir Amiel)氏は、セキュリティやコンプライアンスの基準を維持したまま拡張できる点を強調した。また、Google Cloud プレジデント兼 Global Partner Ecosystemのケビン・イチプラニ(Kevin Ichhpurani)氏は、SalesforceをGemini Enterpriseに組み込むことで自社のビジネスコンテキストを踏まえて安全にアクションを実行できるエージェントを構築できると述べている。
Google Cloudは、Salesforceのヘッドレスアーキテクチャを実装する最初のハイパースケーラーの1社となる。オープン標準のModel Context Protocol(MCP)を基盤とし、Gemini Enterprise上でカスタム統合なしにSalesforceのデータや機能を利用できるようにする。
あわせてTableau MCPを通じたアナリティクス接続や、Agentforce上でのGeminiモデル活用も進める。両社の顧客であるSharkNinjaのVP of AI and Emerging Technology、エヴァン・ガーバー(Evan Gerber)氏は、Gemini LiveとAgentforceを組み合わせて製品ライフサイクル全体を通じた新たな体験を提供していると説明した。
検索やGeminiアプリでの購買体験とデータ連携
2026年秋以降はCommerce Cloudを活用し、AI Modeを含むGoogle検索やGeminiアプリ内で商品を見つけて購入できるようにする。Business Managerを通じたGoogle Merchant Centerへのデータ送信や、ユニバーサルコマースプロトコル(UCP)を活用したチェックアウトに対応する。SharkNinja CIOのヴェリア・カルボーニ(Velia Carboni)氏は、検索結果ページでUCPによるチェックアウトを利用できるようにすることで購入までのプロセスを短縮できるとしている。
データ基盤においては、Salesforce Data 360とGoogle BigQueryのゼロコピーデータ共有を拡張し、追加リージョンへの拡大やIceberg Rest Catalogへの対応、Private Connectの有効化などを進める。
提供時期
各機能の提供予定時期は以下の通りとなる。
- Google Cloud上のHyperforce:2026年11月に北米で一般提供開始予定。2027年にはドイツを含む地域への展開および機能拡張を段階的に実施予定。
- Salesforce Federated Connector for Gemini:現在プライベートプレビューとして提供中。2026年10月下旬に一般提供開始予定。
- Agentforce Sales Agent for Gemini Enterprise:Google Cloud Marketplaceにてベータ版を提供中。
- Geminiに対応したAgentforce推論エンジン:一般提供中。
- Google Cloud と Salesforce Data 360 のゼロコピー連携拡張:2026年秋に一般提供開始予定。
- Googleとのカタログフィード連携:一般提供中。
- ユニバーサルコマースプロトコル(UCP)との統合:2026年10月に一般提供開始予定。
本記事はSalesforceおよびGoogle Cloudの発表をもとに作成。
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