シャープ、夏前のエアコン試運転推奨、実施率は9%

シャープは、2023年のエアコン試運転率について調査を行い、その結果を発表しました。調査は、同社製エアコンのIoTデータを基に行われ、対象は2018年から2023年モデルのシャープ製エアコン。調査結果によると、エアコン試運転率は全体の約9%にとどまったとのことです。また、地域別では北海道地方が最も高く、中国地方が最も低い結果となりました。

エアコンの試運転は、夏場の修理対応が完了するまでに時間がかかるため、早めに行うことが推奨されています。シャープでは、設定温度18℃の冷房運転を約10分間行うことを試運転と定義しています。

また、シャープはLINEヤフー株式会社と協力し、ユーザーの検索動向を分析。その結果、「エアコン 故障」と「そうめん」の検索ピークが類似していること、そして「たけのこ」の検索ピークが「エアコン 故障」の3カ月前にあることが分かりました。これを受けて、シャープは「たけのこ」をよく見かけるようになったら、エアコンの試運転を推奨しています。

試運転時には、電源が入らない、リモコンは反応するが風が出てこない、ニオイがする、エアコンの効きが悪い、ランプなどが点滅する、エラーの番号などが表示されるなどのチェックポイントがあります。これらの症状が出た場合は、シャープの公式ウェブサイトで対処法を確認することができます。

さらに、エアコンのフィルターが目詰まりしていると、空気を吸い込むのに余計な電力が必要となり、電気代が高くなったり、エアコンからの水漏れや、においの原因となったりします。そのため、定期的にフィルターの汚れを確認し、お手入れを行うことが推奨されています。

また、エアコン内部に黒カビなどが発生している場合は、「エアコンクリーニング」を推奨しています。これは、ご家庭のお掃除だけでは解決できない内部の汚れをプロの技術で徹底的に洗浄するサービスで、全メーカーに対応しています。

エアコンの買い替え目安は約10年とされており、自宅のエアコンが10年を過ぎて効きが悪くなってきたという方は買い替えの検討が推奨されています。