AIで不動産業務を効率化、MyStandardとCIPが共同開発

株式会社MyStandardと株式会社CIPは、AIを活用した革新的なシステムを共同開発した。このシステムは、LINE、Chatwork、Slack、メールなどのコミュニケーションツールで物件資料を送信するだけで、わずか10秒で初期費用概算書を自動作成できる。従来は30分以上かかっていた作業が大幅に効率化され、不動産会社の営業マンは顧客対応により集中できるようになる。

このシステムの核となる技術は、MyStandardが独自に開発した「ハイブリッドAI解析エンジン」だ。高度な画像認識技術と自然言語処理を組み合わせることで、様々な形式の物件資料から必要な情報を瞬時に抽出し、正確な初期費用を算出する。さらに、機械学習モデルを採用することで、使用するほどに精度が向上する仕組みを実現している。

MyStandardの調査によると、初期費用概算書作成による機会損失は、営業マン1人あたり年間最大600万円、5人体制の場合は年間3000万円以上に上る。本システムの導入により、この膨大な機会損失を大幅に削減し、営業活動の質と量を向上させることが可能になる。

また、迅速かつ正確な初期費用概算書の提供は、顧客満足度の向上にも直結する。株式会社CIPでの導入事例では、初期費用提示までの時間が平均15分から即時に短縮され、顧客満足度が導入前比30%向上、成約率が導入前比15%上昇したという。

本システムは、2024年9月より全国展開を開始する予定だ。全国展開にあたって、先着20社限定で2ヶ月間無料でシステムの提供を行う。今後は、賃貸契約書や売買契約書の自動作成機能の追加開発も予定されている。

MyStandardは、AI技術の力で不動産業界の未来を創造し、より効率的で顧客満足度の高いサービス提供を支援していく方針だ。