「Suica」と「PASMO」、記名式交通系ICカードが発売再開へ

東日本旅客鉄道株式会社と株式会社パスモは、2024年9月1日より記名式の「Suica」及び「PASMO」カードの発売を再開すると発表した。半導体不足により発売を中止していたが、半導体の供給回復と継続的な供給見込みが立ったため再開に至った。

一方、無記名式の「Suica」及び「PASMO」カードは、調達可能なカード供給数量では在庫不足となる可能性が高いため、引き続き発売中止を継続する。

発売を再開するのは、記名式の「Suica」、「りんかいSuica」及び「PASMO」カード。現在も発売を継続している小児用カードや障がい者用カードの新規発売、カード障害や紛失時の再発行サービスは継続される。

ただし、今後の発売状況により定期乗車券等の新規発売、紛失時等の再発行サービス継続に必要な在庫確保が難しくなった場合は、再度記名式カードの発売中止の可能性もあるという。

また、「Suica」サービスのエリア拡大から一定期間が経過したため、青森・盛岡・秋田エリアと山形県エリアでは9月1日以降、無記名式の発売を中止し記名式のみの発売に変更する。

訪日外国人向けの「Welcome Suica」は、主要駅の駅たびコンシェルジュやJAPAN RAIL CAFE TOKYOなどで引き続き発売。一方、「PASMO PASSPORT」は好評につき発売を終了した。

両社は、スマートフォンで利用できる「モバイルSuica」「モバイルのPASMO」の利用を推奨。デポジット不要で通勤・通学定期乗車券も購入でき、既存ユーザーにもモバイルサービスへの切り替えを呼びかけている。