ドラマ好調の新庄耕『地面師たち ファイナル・ベッツ』が重版決定

株式会社集英社から2024年7月26日に刊行された新庄耕氏の小説『地面師たち ファイナル・ベッツ』の重版が決定した。本作は、綾野剛と豊川悦司が主演を務めたNetflixドラマ『地面師たち』の続編となる不動産クライムノベルだ。

『地面師たち ファイナル・ベッツ』では、前作でも登場した「地面師」と呼ばれる不動産詐欺師のハリソン山中が、今度は北海道を舞台に暗躍する。元Jリーガーの稲田が、IR誘致を見込んだ苫小牧の不動産詐欺メンバーの一員として仕事を依頼されるが、予定していたプランが突然白紙となる。一方、警視庁捜査二課のサクラは、ある不動産詐欺の捜査過程で地面師一味の関与を疑い、逃亡中のハリソン山中の行方を追う。

発売を記念して、8月11日から東京メトロのステッカー広告も掲出中だ。また、「小説すばる」2024年9月号には、新庄耕氏によるNetflix配信記念スピンオフ「地面師たち アノニマス」の最終回「天賦の仮面」が掲載される。

シリーズ1作目の『地面師たち』は、2019年12月に単行本が発売され、2022年1月に集英社文庫版が刊行された。本作では、ある事件で母と妻子を亡くした辻本拓海が、大物地面師のハリソン山中と出会い、彼のもとで不動産詐欺を行う姿が描かれている。市場価格100億円という前代未聞の案件に挑む地面師たちの組織的犯罪を、圧倒的なリアリティで描いた新時代のクライムノベルとして話題を呼んだ。