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オラクルがJava 27を提供開始 耐量子暗号の強化やAI開発に対応

オラクルは、プログラミング言語および開発プラットフォームの最新バージョンであるJava 27(Oracle JDK 27)の提供を開始しました。耐量子時代における安全な通信に備えたTLS 1.3向けハイブリッド・キー交換などの耐量子暗号(PQC)機能強化に加え、パフォーマンス、安定性、セキュリティ、生産性の向上が図られています。あわせて、軽量マイクロサービス向けフレームワークHelidon 27やJavaFX 27など、エコシステム全体の連携アップデートも発表されました。

耐量子暗号への対応とAIデータ・モダナイゼーションの推進

Java 27では、セキュリティやAIワークロードに対応する複数の主要なJDK Enhancement Proposal(JEP)が導入されました。耐量子暗号とコンプライアンス面では、機密データ通信を保護する「JEP 527:TLS 1.3用耐量子暗号ハイブリッド・キー交換」や、暗号資産の取り扱いと相互運用性を高める「JEP 538:暗号化オブジェクトのPEMエンコーディング(第3プレビュー)」、機密情報の露出を低減する「JEP 536:JFRインプロセス・データ・リダクション」が含まれます。

AIおよびデータ・モダナイゼーション向けには、分析やAI推論などの処理を高速化する「JEP 537:Vector API(第12インキュベーター)」や、並列タスク処理の開発リスクを低減する「JEP 533:構造化された並行性(第7プレビュー)」が提供されます。さらに、「JEP 532:パターン、instanceofおよびswitchのプリミティブ・タイプ(第5プレビュー)」や「JEP 531:遅延定数(第3プレビュー)」により、開発効率とリソース効率の向上を支援します。

ランタイム効率とパフォーマンスの面では、「JEP 534:コンパクトなオブジェクト・ヘッダーをデフォルトで有効化」によりJVMのメモリー・オーバーヘッドを削減し、「JEP 523:すべての環境でG1をデフォルトのガベージ・コレクタにする」によってデプロイ環境全体での運用一貫性と予測可能なパフォーマンスを提供します。

また、オラクルは将来のイノベーションとして、JDK 28 Early Access(EA)においてデータ表現の高密度化と効率化を目指すProject Valhallaの最初の主要なリリース・フェーズを紹介しています。さらに、Ahead-of-Timeコンパイルなどを通じて起動時間やメモリー・フットプリントの改善を図るProject Leydenの推進も継続しています。

Helidon 27やJavaFX 27などエコシステムの更新

JavaエコシステムおよびOracle Java Verified Portfolio(JVP)における連携更新も実施されました。主な内容は以下の通りです。

  • Helidon 27:Java仮想スレッドを活用したクラウドネイティブ向けフレームワークで、今回からバージョン番号とリリース・ケイデンスがOpenJDKと同期します。
  • JavaFX 27:macOSのMetalレンダリング・パイプラインの採用やアクセシビリティ強化により、リッチなユーザー・エクスペリエンス構築を支援します。
  • Oracle Jipher 20:JavaアプリケーションでFIPS 140-3検証済みのOpenSSL暗号モジュールを利用可能にするツールとして、新たにJVPに加わりました。

本記事はオラクル・コーポレーションの発表をもとに作成されています。

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