サイキンソーとカネリョウ海藻、海藻の摂取頻度が高い人ほど酪酸産生菌が多いと発表
株式会社サイキンソーは、海藻の総合メーカーであるカネリョウ海藻株式会社に対し腸内細菌叢のビッグデータを提供し、海藻の摂取頻度と腸内細菌叢の関連についての統計解析による観察研究を実施しました。抽出した1,000例のデータを解析した結果、海藻の摂取頻度が高い人ほど腸管バリア機能の強化などに寄与する酪酸産生菌の存在比が有意に高いことが判明しました。本研究成果は、9月11〜13日に開催された「第73回日本栄養改善学会」で発表されました。
海藻摂取頻度と酪酸産生菌の関連を1,000例のデータから網羅的に解析
株式会社サイキンソーは、国内最大規模の腸内フローラ検査データおよび生活習慣データを蓄積しています。海藻の健康機能に関する研究開発を推進するカネリョウ海藻株式会社からの研究支援依頼を受け、自社データアセットを活用した観察研究が行われました。


研究では、抽出した1,000例のデータをもとに、主要な腸内細菌属の存在比と保有者割合を目的変数とし、週1回未満、週1~3回、週4~6回、毎日の4段階の海藻摂取頻度を説明変数、年齢・性別・BMI・海藻以外の食品摂取頻度を共変量とする重回帰分析モデルを用いて検討されました。その結果、海藻摂取頻度が高い群ほど、腸管バリア機能の強化や炎症抑制に寄与する酪酸を産生するButyricicoccusなどの菌属の存在比および保有者割合が有意に高いことが確認されました。
腸内の栄養共生ネットワークと排便頻度への影響
本研究ではさらに、主に難消化性の複合多糖類を効率よく分解利用するMonoglobusとの有意な正の関連も確認されました。これは、海藻多糖類の一次分解を担うBacteroides属が生成した中間代謝産物をMonoglobusが受け取るという、クロスフィーディングネットワークが構築されていることを示唆しています。一方で、主にタンパク質や脂質の代謝物を利用するPeptococcusは、海藻摂取頻度と負の関連が確認されました。
また、海藻の摂取頻度は排便頻度と正に相関する傾向が認められ、特に女性においては海藻の摂取頻度が高いほど排便頻度が少ない人の割合が有意に少ないことが示されました。この排便頻度の増加効果は、既存の主要な機能性食品である「ヨーグルト・乳酸菌飲料」の摂取による効果と同程度であったとされています。
今後の展望と関連サービス
今回の横断的観察研究により、海藻の日常的な摂取が腸内環境にポジティブな影響をもたらすことが示唆されたとし、今後は介入研究を実施して本研究結果との整合性をさらに確認していく予定です。
なお、本研究の基盤となったサービスおよび関連情報は以下の通りです。

- Cykinso Research(サイキンソー リサーチ):研究機関や企業に対して細菌叢研究を多方面からサポートする研究支援サービス(https://research.cykinso.co.jp/)
- マイキンソー(Mykinso):自宅で簡単にできる腸内フローラ検査サービス(https://mykinso.com/)
- 健康経営支援:https://cykinso.co.jp/healthcare_support
会社概要

株式会社サイキンソー
- 設立:2014年11月19日
- 所在地:東京都渋谷区代々木1-36 -1 オダカビル2階
- 代表者:代表取締役社長 原 洋介
- 主な共同研究先:大阪大学微生物病研究所
- HP:https://cykinso.co.jp/
カネリョウ海藻株式会社
- 設立:1993年9月
- 所在地:熊本県宇土市笹原町1544番地
- 代表者:代表取締役社長 髙木 良樹(会社概要欄では髙木 良と記載)
- 事業内容:食品(主に海藻)の加工販売
- HP:https://www.kaneryo.co.jp/
本記事は株式会社サイキンソーの発表をもとに作成しました。
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