エクサフォース、企業内AIエージェントの可視化・制御を行う新機能を提供開始
AIエージェントによるセキュリティ運用を提供するエクサフォースは2026年9月15日(米国時間)、プラットフォームの新機能「Exaforce AI Security」を発表した。企業環境で稼働するAIエージェントや、AIエージェントを活用したアプリケーションの動作を可視化し、制御する機能を提供する。既存のセキュリティデータを横断的に関連付けることで、新たなツールの追加なしにリスクの特定や脅威の検知、リアルタイムでの阻止を実現するとしている。
AIエージェントの普及に伴うセキュリティ上の課題に対応
企業内において、AIアプリケーションやAIエージェントを活用したアプリケーションは、サービス提供事業者の環境や従業員のノートPC、コードリポジトリ内のスキル、端末上のMCPサーバーなど多様な形で存在している。これらのアプリケーションはユーザーのIDやOAuthトークンを使って動作するため、通常の監査ログだけでは人とエージェントの操作判別が困難であることや、高速な操作実行能力を持つ点などがセキュリティ上の課題となっている。
過去には、AIを活用した競合情報分析アプリケーション「Klue」の侵害によるSalesforce環境からのデータ取得(2026年6月)や、Salesloftのチャットボット「Drift」から盗まれたOAuthトークンの悪用により700を超える組織が対象となった事例(2025年8月)が発生している。また、Nxのnpmパッケージを狙った「s1ngularity」攻撃では、Claude Code、Gemini CLI、Amazon Q Developerが悪用される事案も確認されている。
エクサフォースの共同創業者兼CEOのAnkur Singlaは、企業内で進むAI利用の把握と安全性確保の重要性を指摘し、既存データを活用して新たな攻撃対象領域に対応する方針を示している。また、Software Analyst Cyber Research(SACR)の創業者兼CEOであるFrancis Odum氏は、当社が調査している範囲において、エクサフォースはID、エンドポイント、クラウド、コードの情報を横断してSOCの情報とAIの動作を関連付ける初のAgentic SOCベンダーであると評価している。
AIの安全な利用を支える6つの機能
Exaforce AI Securityは、2026年6月に提供を開始したClaude Compliance APIとの連携を拡張したもので、OpenAI、Gemini、Microsoft Copilotなどへの対応に加え、OAuthで接続されたAIアプリケーションやエンドポイントの情報を取り込む。共通プラットフォーム上で以下の6つの機能を提供する。
- 追加エージェントなしでAIの利用状況を可視化:接続されたAIアプリケーションやコーディングエージェント(Claude Code、Cursorなど)、ホスト型エージェント(カスタムGPTなど)、MCPサーバー、スキル、IDEプラグインを把握・一覧化し、個人利用と業務利用を分類する。
- リスクの評価と是正:各エージェントやプラグインのリスクをスコア化し、過剰な権限などの重大なリスクに対する推奨是正策を提示する。
- AI利用のガバナンス:利用を許可するアプリケーションやモデル、対象者を定義し、既存のID管理やエンドポイント等の制御機能を通じてルールを適用する。
- 脅威の検知:操作やプロンプトをID、エンドポイントデータ、ファイルアクセス、コード情報と関連付けて分析し、不適切な利用や機密データの露出などを検知する。
- 脅威の封じ込め:セッションの失効、APIキーの無効化、端末の隔離、プロセスの終了を実行する「エージェント・キルスイッチ」などにより脅威を封じ込める。対応はアナリスト承認から完全自律まで設定可能となっている。
- 利用状況の監視:組織全体のユーザー別トークン使用量を可視化し、異常検知により制御不能な増大や不適切な利用を把握する。
既存データとの統合と提供体制
Exaforce AI Securityは、EDRのエンドポイントデータ、モデル提供事業者の監査・利用ログ、業務アプリケーションスイートの操作情報をナレッジグラフに取り込み、従来収集しているID、クラウド、SaaS、コードのデータと統合して分析を行う。新たなエンドポイントエージェント、ブラウザー拡張機能、ゲートウェイを導入することなく利用可能となっている。
SACRのリサーチ責任者であるLawrence Pingree氏は、エージェントの動作の可視化と制御への対応について、機械同士が攻防を繰り広げる環境での自動化と防御に向けたSOC運用の進展であると述べている。
Exaforce AI Securityは、2026年9月15日(米国時間)よりExaforce Agentic SOCプラットフォームで一般提供が開始されており、自社運用のほかエクサフォースMDRを通じても利用できる。
- 日本語ブログ:https://www.exaforce.com/ja-jp/blogs/introducing-ai-security
- デモの申し込み:https://www.exaforce.com/ja-jp/request-a-demo
米国ベイエリアに本社を置くエクサフォース(Exaforce Inc.)は、AIエージェントによるセキュリティ運用を提供している企業である。リアルタイムのセキュリティ・ナレッジグラフとAIエージェント「Exabots」を組み合わせ、MDRサービスとともに脅威の検知や調査、対応を支援している。HarbourVest、Peak XV、Mayfield、Khosla Ventures、Seligman Venturesから累計2億米ドルを調達している。
- ウェブサイト:https://www.exaforce.com/ja-jp
- 問い合わせ先(Exaforce Inc. 日本チーム):sales-japan@exaforce.com
本記事はExaforce Inc.の発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



