MCM、ソウルのMCM HAUSでキム・チャンオク初個展を9月3日より開催へ
グローバルラグジュアリーハウスのMCMは、「フリーズ・ウィーク・ソウル 2026」の開幕に合わせて、2026年9月3日(木)から27日(日)までソウル清潭洞のMCM HAUSにて《Kim Chang-ok: Traces of Comfort》展を開催します。本展は、キム・チャンオクにとって美術作家として開催する初の個展となります。創立50周年を迎えたMCMによる、アートや文化との交流を通じた取り組みの一環として企画されました。

キム・チャンオクは過去20年間、講演という形式で大衆と交流してきました。今回の展示では表現の軸を「漆」という素材と造形言語へと移行しており、講演会場から展示空間へ場所を移した作品群は、長年続けてきた表現活動の延長線上に位置づけられています。

新作として発表される〈泣く(Woolda)〉と〈線のない線〉は、それぞれ異なる方法で人生の痕跡と生成の過程を示しています。〈泣く〉は感情と自然が残した亀裂や皺を通じて痛みの時間を考察し、〈線のない線〉は人と人との間の見えない関係性と、その微妙な距離や緊張の中で形成される調和を探求しています。
作業プロセスに見出す「慰めの痕跡」
展示タイトルである「Traces of Comfort(慰めの痕跡)」において、慰めは完成した結果ではなく進行中のプロセスの中に見出されます。キム・チャンオクは、没頭を要する作業プロセスを繰り返す中で不必要な思考が次第に消えていく経験そのものが慰めになったとしています。結果だけでは完全に説明できないプロセスの美しさを記録するとともに、その痕跡に出会う人々が分かち合う慰めの瞬間を、作品が続いていく起点として捉えています。


1973年に済州で生まれたキム・チャンオクにとって、済州は人生の出発点であるとともに芸術的なインスピレーションを再発見した場所です。温度や湿度、季節、空気といった済州の気候が作品の表面を形成するなか、それらの変化を欠陥ではなく時間の痕跡として受け入れて制作が行われています。
50年の歴史を振り返るアーカイブ展示も展開
会場では、1976年にミュンヘンで誕生したMCMの50年の歩みを振り返るアーカイブ展示もあわせて展開されます。過去のヘリテージ製品やデジタルアーカイブに加え、トランクの構成パーツを解体して展示するミラールームなど、ブランドの歴史と構造美を体感できる空間が用意されます。
開催概要
- 展示名: 《Kim Chang-ok: Traces of Comfort》
- 会期: 9月3日(木)から27日(日)
- 時間: 午前11時から午後8時
- 会場: MCM HAUS(ソウル清潭洞)
- 入場料: 無料
MCM (Modern Creation München) について
1976年にドイツで創業されたMCMは、個性的で高品質なアクセサリーやアイテムを展開するラグジュアリーブランドです。現在はミュンヘン、ベルリン、ロンドン、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルス、東京、ソウルなど、世界43カ国にある584店舗で展開されています。
本記事はMCMの発表をもとに作成しています。
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