アドソル日進が自社開発AIを強化、「AdsolChat 2.0」リリース

アドソル日進株式会社は、自社開発の生成AIサービス「AdsolChat」の新バージョン「AdsolChat 2.0」をリリースした。この新バージョンでは、情報漏えいリスクなく安心・安全に社内データを活用できる新機能が搭載されている。

同社は、生成AI関連の技術習得と社内業務の効率化を目指し、「AdsolChat」を独自開発し、2024年2月より業務に適用してきた。また、企業のDX実現にはICTシステムへのAI搭載・ビジネス適用が不可欠という認識のもと、全社横断組織による「AdsolChat」のアップデートや、技術力の強化、高機能化などに取り組んできた。

「AdsolChat2.0」の新機能では、社内データを学習し回答する機能が追加された。新機能搭載にあたっては、ハルシネーション(AIが事実に基づかない情報を生成する現象)の軽減や回答精度を向上させるための独自の施策として、同社のAI研究所が参画する国立研究開発法人・産業技術総合研究所の「AI 品質マネジメントプロジェクト」におけるナレッジや研究成果が活用されている。

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の調査によると、AI利用者の6割がセキュリティに関する脅威を感じている一方、生成AI利用時のセキュリティ関連規則が策定されている企業は20%未満とのことだ。自社の貴重なデータを安心・安全に活用できるAIを搭載したICTシステムのニーズは、今後も増加すると見込まれる。

アドソル日進は、研究活動や技術習得、サービス開発等を通じて培ったAIに関わる技術・ノウハウ・実績を、独自のAIエンジニアリングサービスとして提供し、AI品質にも重点を置いたコンサルティングから既存サービスの機能拡張、スクラッチ開発にまで対応するビジネスへと成長させていく方針だ。加えて、顧客企業のビジネス変革への貢献を目指し、AI人材の育成を進めるとともに、研究開発にも継続して取り組んでいくとしている。