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ゲイツ財団、AIアクセスの格差解消へ今後2年間で少なくとも10億米ドルを投資へ

ゲイツ財団は、人工知能(AI)およびAIを活用したソリューション、機会、知識へのアクセス拡大に向けて、今後2年間で少なくとも10億米ドルを投じる計画を発表しました。今回の発表は、同財団による10回目の年次報告書『Goalkeepers Report 2026』の公開に合わせて行われたものです。レポートでは、AIが富裕層と貧困層の格差縮小に貢献できるよう、いま求められる緊急の行動に焦点が当てられています。

AIへの公平なアクセスを目指す10億米ドルの支援計画

『Make This Matter: AI, Equity, and the Choice We Can’t Delay』と題された2026年のレポートでは、AIの今後の方向性はまだ決まっておらず、誰がどれほど早く恩恵を受けられるかを左右できる猶予は長くないと論じられています。市場だけに委ねた場合、高性能なツールが最も支払う能力のある人々や機関向けに開発され、最も恩恵を必要とする人々に届かない懸念があるためです。ゲイツ財団議長のビル・ゲイツは、「私たちはAIを社会のために役立てられることができます。しかし、それは偶然には起こりません」と述べ、政府やテクノロジー企業による明確なコミットメントの必要性を強調しています。

行動を起こすべき3つの分野

Goalkeepers Reportでは、AIが多くの人々の生活や生計を向上させるために、今すぐ行動を起こすべき分野として以下の3点を挙げています。

  1. 話されるすべての言語でAIツールを使えるようにする:初期の大規模言語モデル(LLM)の学習に使用されたデータの90%以上は英語の情報源から得られたものであり、ツールの基盤データに反映されていないコミュニティが存在しています。
  2. 実際に利用される状況に合わせてAIツールを開発する:効果的なツールにするために対象地域のデータや専門知識を取り入れ、各国やコミュニティ自身がデータの管理・保護方法を決める必要があります。
  3. コミュニティが自分たちのためのAIのあり方を形づくれるよう、人材とアクセスに投資する:現場の医師、農家、教師、開発者がAIツールを適応させる方法を学ぶ機会を提供し、手頃な価格で利用できる環境を整備することが求められます。

4つの重点分野に対する資金配分

提供される資金は、AIへのアクセス格差の解消やすでに現場で活動するパートナー団体の支援に充てられ、今後2年間で拡大されます。重点分野ごとの概ねの配分割合は以下の通りです。

  • 教育分野 40%:生徒に合わせた学習を支援するAIチューターや、米国内外の教育現場における教員向けツールなどを支援
  • ヘルスケア分野 40%:医療従事者向けの診断・臨床における意思決定支援、妊産婦・新生児のケア向けツール、新薬やワクチンの発見などを支援
  • 農業分野 10%:小規模農家が土壌、天候、作物に合わせてカスタマイズされたAIのアドバイスを受けられるよう支援
  • デジタル基盤の構築 10%:AIツールがまだ理解できない言語のデータセットなど、公平なAIの基盤となるデジタル基盤の構築を支援

組織やプロジェクトの概要は以下の通りです。

  • ゲイツ財団:米国ワシントン州シアトルを拠点とし、ビル・ゲイツと理事会の指揮の下、CEOのマーク・スズマンが率いる。「すべての命は平等に価値がある」という信念に基づき、すべての人々が健康で生産的な生活を送れるよう支援する。
  • Goalkeepers:持続可能な開発目標(SDGs/グローバル・ゴールズ)の達成に向けた進展を加速させるためにゲイツ財団が展開するプロジェクト。毎年のレポート等を通じて、目標達成に向けて行動を起こす次世代のリーダーの育成を目指す。
  • プレスキット:www.gatesfoundation.org/ideas/media-center/gk-2026-press-kit
  • レポート閲覧URL:https://goalkeepers.gatesfoundation.org/report/2026-report/

本記事はゲイツ財団の発表をもとに作成しました。

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