二足歩行ロボ新モデル、ヴイストンが先行受注
ヴイストン株式会社は、二足歩行ロボット「Robovie-Z」のバリエーションモデル「Robovie-Z Light」の先行受注を開始した。Robovie-Z Lightは、既存のRobovie-ZからRaspberry Pi基板を省いたモデルで、無線操縦専用機体としての活用が可能だ。
Robovie-Z Lightは、上位モデルと同じ合計20軸のサーボモーターを搭載しており、小型ながら表現力豊かなポージングが可能である。上半身のサーボモーターにはクラッチ入りのモデルを採用し、意図しない外力によるサーボモーターの破損リスクを低減している。ただし、クラッチ機構ですべての衝撃を緩和できるわけではなく、クラッチの繰り返し動作により内部部品が摩耗するため、クラッチが動作しない範囲での運用が推奨される。
ロボット制御基板には「VS-RC026」を搭載し、3軸ジャイロセンサーや3軸加速度センサーも備えている。VS-RC026はシリアルサーボモーターに合わせて専用設計されており、双方向通信を利用した高度な制御が可能だ。また、専用のモーション作成ソフトウェア「Motion Works for VS-RC026」が付属し、GUIを利用した効率的なロボットモーションの作成やセンサーを用いたプログラム作成が手軽に行える。
無線コントローラー「VS-C3」も標準搭載され、制御基板に登録したモーションを無線で呼び出して操縦できる。モーションプログラムにジャイロセンサーや加速度センサーの値を活用した演算を組み込むことで、インタラクティブなモーションの実現も容易だ。
Robovie-Z Lightの本体サイズはW164×D90×H315mm、重量は専用バッテリー搭載時で約898g。価格は税別20万円で、ヴイストン株式会社の公式Webショップにて先行予約を受け付けている。発売開始日は決定次第アナウンスされる予定だ。