2026年上期の全国薬局開業数は771件で過去5年最少 前年同期比39.4%減
株式会社Reviewの分析によると、2026年1〜6月に全国で開業した薬局の数は771件となり、前年同期の1,272件から39.4%減少した。上期としての開業数が1,000件を下回ったのは初で、比較対象の過去5年間で最も少ない水準となった。1月から6月までのすべての月で前年同月の件数を下回っており、新規出店を取り巻く環境に変化がみられる。
初の1,000件割れで過去5年間最少を記録

2026年1〜6月に全国で開業した薬局は771件で、前年同期の1,272件から501件減少した。2022〜2025年の上期平均1,479件と比較しても約48%少なく、過去5年間で最低の水準となっている。

過去の上期推移をみると、2022年は1,837件、2023年は1,563件、2024年は1,245件と推移し、2025年に1,272件となった後、2026年は771件まで大きく落ち込んだ。特定の月だけでなく、半年間を通して前年同月を下回る状態が続いている。
6月は前年同月比53.8%減、診療報酬改定も影響か

月別の推移では、特に6月の落ち込みが顕著となった。6月の開業数は86件にとどまり、前年同月の186件から100件減少(前年同月比53.8%減)した。一方で5月は212件で、前年同月比10.5%減となっている。
5月と6月で減少幅に開きが生じた背景の一つとして、2026年度の診療報酬改定が挙げられる。同改定では、6月から都市部などで新たに開業する一部の薬局に対して評価を引き下げる仕組みが導入された。厚生労働省が改定の考え方として「都市部等への新規出店抑制」を示すなか、制度変更前に開業時期を5月までへ前倒しした動きがあった可能性が考えられる。ただし、1〜4月も前年を下回って推移しているため、制度変更以外にも複数の要因が影響しているとみられる。
都市部に集中しつつも減少幅は大都市圏で鮮明に
都道府県別の開業数では、東京都が110件で全国最多となった。次いで大阪府が77件、愛知県が52件、埼玉県と福岡県がそれぞれ49件となった。上位10都道府県の合計は493件で、全国の771件に対して63.9%を占めており、都市部への集中傾向自体は継続している。
その一方で、減少幅が大きかったのも都市部であった。東京都・神奈川県・大阪府・愛知県の4都府県における開業数は、過去4年間の上期平均と比較して合計約250件減少しており、全国全体の減少分の約35%を占めている。
新規出店から既存店の機能強化へシフト
薬局を取り巻く環境としては、長期的な店舗数増加を経て、新規出店だけでなく既存店舗の機能強化やM&Aを活用する動きが広がっている。また、在宅医療への対応や継続的な服薬フォロー、地域医療機関との連携など、患者を継続して支える役割が求められるようになっており、出店戦略や店舗体制のあり方にも変化が生じている。

調査概要および発表企業

本調査の概要は以下の通り。
- 調査対象データ:2026年1月~2026年6月
- 対象地域:全国
- 対象業態:薬局(※保険適用)
- 調査件数:771件(2026年1月~6月開業分)
- 比較期間:2022年~2026年 同期間
- 調査方法:全国の行政からの開業情報をもとに、株式会社Reviewが独自にクレンジング・集計したデータより算出
- 分析実施日:2026年8月28日に分析・集計を実施完了
調査を実施した株式会社Reviewの概要は以下の通り。
- 商号:株式会社Review(リビュー)
- 代表者:代表取締役CEO 藤本 茂夫
- 所在地:〒541-0048 大阪市中央区瓦町4-4-7おおきに御堂筋瓦町ビル8F
- 設立:2016年3月
- 資本金:112,620,000円(準備金 100,620,000円)
- 事業内容:データプラットフォーム「YOROZU DATA」の運営・企画・開発、IT×人によるオリジナルクレンジング技術の提供
- 受賞:オール大阪企業家支援プロジェクト StartUP 第11回ビジネスプランコンテスト 特別大賞
- HP:https://re-view.jp/
- レポート詳細URL:https://re-view.jp/v2/wp-content/uploads/marketingreport_pharmacy3.pdf
本記事は株式会社Reviewの発表をもとに作成しています。
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