エーザイ、エクサウィザーズのAI対話型ロープレを新人MR研修に導入
株式会社エクサウィザーズは、エーザイ株式会社がAI対話型ロールプレイングサービス「エクサベース ロープレ(旧:exaBase ロープレ)」を導入したことを発表した。エーザイ株式会社では2026年4月より、新人MR(医薬情報担当者)約20名を対象とした新人研修の営業ロールプレイングにおいて同サービスの活用を開始した。AIによる客観的な評価と即時フィードバックを通じて、MRの質問力・提案力の育成高度化を目指す。
導入の背景と目的
エーザイ株式会社は、患者とその家族を第一義に考える企業理念「hhc(ヒューマン・ヘルスケア)」のもと、医療関係者のニーズに応える人材育成に取り組んでいる。MRには対話を通じて相手の潜在的な課題を引き出す質問力・提案力が求められる一方、新人MR約20名の一人ひとりに講師が個別のフィードバックを行うには限界があり、評価基準の統一や個々の弱点の可視化にも課題があった。こうした課題を解決するため、AIを相手に実践的なトレーニングと客観的な評価ができるエクサベース ロープレの導入に至った。
研修での取り組みと効果
2026年4月の新人研修では、2種類のシナリオでロールプレイングが実施された。1回目は製品知識に依存せず顧客の潜在ニーズを質問で引き出す基礎的な営業力を鍛える汎用シナリオ、2回目は自社製品を題材とした実践的なシナリオを活用した。アバターの設定は株式会社エクサウィザーズと相談しながら作成し、研修はエーザイ株式会社主導で運用されている。
研修では質問力(SPIN話法)の観点を評価項目に組み込み、講義前後のロールプレイングの点数を比較した。相手自身が気づいていない潜在ニーズを顕在化させるために重要な「示唆質問」と「解決質問」のスコアがともに向上し、特に「示唆質問」で最も大きな改善が見られるなど、定量的な育成効果が確認された。また、AIが同一基準で即時にフィードバックを行うことで講師の負担を軽減し、受講者が自発的に取り組みやすい環境を整えた。
エーザイ株式会社 グローバルHRマネジメント部の古森 雄一朗氏は、今回の成果や知見を今後のMR育成のさらなる高度化につなげていきたい旨をコメントしている。
エクサベース ロープレは、製品知識に依存しない汎用的な営業シナリオから自社製品を題材とした実践シナリオまで、企業ごとの研修目的に合わせたシナリオを独自に設定できる。また、性別・年齢・性格などを設定したAIアバターとの自由な会話が可能となっている。

ロールプレイングの内容はAIが同一基準の100点満点で評価し個別にフィードバックするため、客観的なスキル把握ができる。さらに管理者は受講者の研修状況を一覧で確認可能で、内容はテキスト・動画で記録されるため振り返りや指導にも活用できる。
今後の展開
エーザイ株式会社では、今回の新人研修での活用を起点にシナリオの拡充や対象層の拡大を視野に入れながら効果検証を継続していく。本取り組みは、エーザイ株式会社のDX人材育成の取り組みの中で生まれた社員発のアイデアを起点としたものであり、全社的なDX推進の一環として位置づけられている。
株式会社エクサウィザーズは、今後もAI技術を活用した人材育成ソリューションを通じて、製薬業界をはじめ多様な産業における顧客本位のサービス提供と人材育成の高度化を支援していくとしている。
会社概要
エーザイ株式会社
- 所在地:〒112-8088 東京都文京区小石川4-6-10
- 設立:1941年12月
- 代表者:代表執行役CEO 内藤 晴夫
- 事業内容:医薬品の研究開発、製造、販売および輸出入
- URL:https://www.eisai.co.jp/index.html
株式会社エクサウィザーズ(証券コード4259)
- 所在地:東京都港区芝浦4丁目2−8 住友不動産三田ファーストビル5階
- 設立:2016年2月
- 代表者:代表取締役社長CEO 春田 真
- 事業内容:AIを利活用したサービス開発による産業革新と社会課題の解決
- URL:https://exawizards.com/
本記事は株式会社エクサウィザーズの発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



