梶よう子の新作時代小説『紺碧の海』発売

松本清張賞と新田次郎賞を受賞した作家、梶よう子の新作時代小説『紺碧の海』が、2024年8月1日に徳間書店から発売される。

『紺碧の海』は、明治初頭に八丈島出身の玉置半右衛門が、絶海の無人島を金を生み出す島へと変えた壮絶な人生を描いた作品だ。日本の大航海時代が始まり、海に魅せられた冒険者たちが多数現れた時代を舞台に、離島の開拓に命を懸けた半右衛門の生き様が鮮やかに描かれる。

著者の梶よう子は、東京都出身。2005年に『い草の花』で九州さが大衆文学賞を受賞し、『一朝の夢』で第15回松本清張賞、『広重ぶるう』で第42回新田次郎賞を受賞するなど、数々の文学賞に輝いている。著者は半右衛門について、「新時代を迎え、希望に燃える善人にすべきか、欲得にまみれた悪人として描くか、迷いに迷った」と述べ、人物の多面性に魅力を感じたと語っている。

『紺碧の海』は、「読楽」誌に2021年6月から2023年6月まで連載され、単行本化にあたり加筆修正が行われた。装画は大竹彩奈が手がけている。四六判並製、320ページ、定価は2,090円(税込)。徳間書店の公式サイトとAmazonで購入可能だ。