リアルタイムで声をモーフィングするソフトウェア「Vocoflex」、クリエイティブな可能性を拡大

株式会社AHSは2024年7月30日、AI技術によりリアルタイムで声をモーフィングするソフトウェア「Vocoflex」を発売した。「Vocoflex」は、Dreamtonics株式会社の音声モーフィング技術研究により生まれたソフトウェアで、10秒程度の音声ファイルをインポートするか、性別やトーンを指定するとランダムに新しい歌声が作り出される。直感的なインターフェースを実現するため、歌声は曲線やドットで描かれ、カーソルを操作すると歌声がブレンドされる。また、どんな音色も35msという低レイテンシーを維持しながら変換可能だ。

「Vocoflex」を同社の歌声合成ソフトウェア「Synthesizer V Studio Pro」及びDreamtonics社製歌声データベースと合わせて使用することで、オリジナルのボイスを作り出すことができる。ただし、Dreamtonics社製以外の歌声データベースは利用できない。

「Vocoflex」では、音声ファイルの不正利用を防ぐため、ご利用前に必ず写真がある公的身分証明書および顔写真撮影による本人確認が必要となる。また、出力音声には聞き取れない電子透かし(ウォーターマーク)が組み込まれており、Dreamtonicsでは改変された音声を解析して作成者を特定し、音声提供者の同意なしに音声サンプルをインポートする等の利用規約で禁止されている使い方を阻止することができるという。

株式会社AHSは、「Vocoflex」の単体版に加え、「Synthesizer V Studio Pro」とのバンドル版も販売する。価格は単体版が31,900円、バンドル版が38,500円から。本人確認完了後にソフトウェアが利用可能になるため、購入前に説明ページを確認する必要がある。