日本有数のAI企業であるAI for Uと、世界をリードするWeb3企業INTMAXは、2024年7月29日に生成AIのデータセキュリティ強化を目的とした戦略的パートナーシップを発表した。

この提携により、AI for UはINTMAXの先進的な暗号化技術を活用し、安全性が確保された暗号化RAG（Retrieval-Augmented Generation）を提供する。これにより、企業や個人が生成AIを利用する際のデータ漏洩や不正アクセスのリスクを大幅に低減できる。

現在、多くの企業が生成AIを利用する際、データセキュリティとプライバシー保護の課題に直面している。特に機密情報や個人情報が関わる場合、データの漏洩リスクや不正アクセスの脅威が増大している。この問題は、法令遵守や顧客信頼性の観点からも重大であり、多くの企業が安心して生成AI技術を採用できない状況を生んでいる。

今回の提携により、AI for UはRAGモデルにINTMAXの暗号化技術を統合する。RAGは、生成AIの性能を向上させるために、外部の知識データベースから情報を取得し、それを生成プロセスに組み込む技術だ。このプロセスで取り扱うデータを暗号化することで、情報の漏洩を防ぎ、ユーザーのプライバシーを保護する。

INTMAXチームの持つ暗号化に関する知識は、ゼロ知識証明（Zero-Knowledge Proofs）や準同型暗号（Homomorphic Encryption）などの最新技術を採用しており、データの完全性と機密性を確保している。これにより、データが暗号化されたままでの処理が可能となり、セキュリティリスクを最小限に抑える。

AI for Uの林俊輔取締役は、「生成AIの進化に伴い、データセキュリティの重要性はますます高まっている。INTMAXとの提携により、お客様に最高レベルのセキュリティを提供し、信頼性の高い生成AIソリューションを実現できると確信している」と述べている。

INTMAXの日置玲於奈は、「INTMAXチームの暗号技術は、すでに多くのグローバル企業から高い評価を得ている。AI for Uとの連携を通じて、生成AIの利用におけるデータセキュリティをさらに向上させ、より多くのユーザーに安心して利用いただける環境を技術を通じて提供できることを大変嬉しく思う」とコメントしている。

今回の提携を通じて提供される暗号化RAGは、特に企業の機密情報や個人情報の保護に大きく貢献することが期待される。AI for UとINTMAXは、今後も安全で信頼性の高い生成AIソリューションの提供を目指し、協力を強化していく。