山口京将の立体作品展示「人面地点より」、京都 蔦屋書店で開催

京都 蔦屋書店では、2024年8月2日から9月30日まで、アーティスト・山口京将の立体作品を展示する「人面地点より」を5Fアートショーケースにて開催する。

山口京将は、幼少期に母親から聞いた「人の顔をした鳥をみた」という不思議な作り話から着想を得て、大学在学中からモフモフとした毛を全身にまとった人面生物「ミムズシ」を制作し続けているアーティストだ。今回の展示では、ファーを使った作品を中心に、細い皮ひもを1本1本体毛のように植え付けて新しい表現に挑戦した新作も含めて約10点を展示する。

ミムズシたちは、カラフルで柔らかな毛に覆われ、喜怒哀楽を感じさせず表現しがたい顔つきで佇んでいる。手のひらサイズの20cm程度のものから2mを超えるものまで、多種多様なサイズで制作されてきた。不気味で可愛らしく、実際には決して世の中には存在しないミムズシたちの姿を、会場で直接確認することができる。

会場展示作品は、8月2日10時より販売が開始される。また、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」でも8月5日12時から9月30日20時まで販売される予定だ。ただし、プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了する可能性もある。

山口京将は、1999年和歌山県生まれ。2022年に京都芸術大学美術工芸学科を卒業し、2024年に同大学院修士課程美術工芸領域を修了した。これまでに国内外で多数の展示を行っており、独特の世界観を持つ作品で注目を集めている。

京都 蔦屋書店は、京都髙島屋S.C.の5・6階に位置し、アートと文化の「伝統と最先端」が共振する場として知られている。約6万冊の書籍や文具・工芸品を取り扱うほか、店内のアートスペースでは現代アート作品を展示している。今回の山口京将の展示は、そんな京都 蔦屋書店ならではの企画となっている。