株式会社マネーフォワードは、クラウド会計ソフト『マネーフォワード クラウド会計』と確定申告ソフト『マネーフォワード クラウド確定申告』において、OpenAI社の生成AI「ChatGPT」とAPI連携し、会計データから財務状況を分析・レポート生成する「マネーフォワード クラウド 会計 for GPT」を提供すると発表した。本サービスは、OpenAI社が提供する「GPT Store」内で公開される。

「マネーフォワード クラウド 会計 for GPT」は、ユーザーが「今月の損益状況をレポートしてください」などと指示を入力すると、財務・経営状況に関するレポーティングや改善ポイントの提案が行われるサービスだ。ただし、AIによる解説結果には誤りが含まれる可能性があるため、専門家の判断が必要な場合には各専門家に相談する必要がある。

同社は、企業の財務状況・経営状況をより見たくなる・分析したくなるものにしたいとの思いから本サービスを開発した。会計データをもとにレポートを自動生成するだけでなく、分析評価や健全な財務状況に向けた改善ポイントの提示なども行い、企業の経営判断をサポートする。今後は分析できる項目の幅を広げ、より深い財務分析や財務改善を提案できる機能の開発を予定しているという。

利用方法は、ChatGPTにログインし「マネーフォワード クラウド 会計 for GPT」を選択、「マネーフォワード アプリポータル」から連携権限の付与を行い、対象データ（事業者）を選択してチャットの利用を開始する。なお、ChatGPT Plus、Freeプランを利用の場合は、コンテンツが学習に利用される可能性があるため、データコントロールの設定から「すべての人のためにモデルを改善する」をOFFに設定してから利用する必要がある。

『マネーフォワード クラウド会計』は、取引入力と仕訳の自動化で作業時間を大幅削減し、会計業務を効率化するクラウド会計ソフトだ。『マネーフォワード クラウド確定申告』は、個人事業主のための確定申告作業をラクにする確定申告ソフトで、青色申告や白色申告に対応している。