Dellows News

牛乳石鹸、石けん素地の特定脂肪酸が悪玉菌を選択的に殺菌する可能性を確認

牛乳石鹸共進社株式会社は、石けんの主成分である石けん素地が皮ふ常在菌に及ぼす影響に関する研究結果を明らかにしました。特定の脂肪酸ナトリウムやその混合物が、善玉菌とされる表皮ブドウ球菌に比べて、悪玉菌とされる黄色ブドウ球菌を選択的に殺菌する可能性が示されました。本知見は、皮ふ常在菌との共存を考慮した今後の製品開発などに役立てられる見込みです。

研究の背景と検証の目的

皮ふに存在する多様な常在菌のバランスは肌の健康と密接に関係しており、黄色ブドウ球菌とアトピー性皮ふ炎の関係などが報告されています。石けんは洗浄時に皮ふ常在菌と直接触れるため、同社は石けん水溶液のアルカリ性や脂肪酸の持つ性質などに着目し、石けん素地と皮ふ常在菌の関係についての研究を進めました。

検証では、実際の洗浄を想定した短時間暴露の条件下で、肌環境を健やかに保つとされる表皮ブドウ球菌(善玉菌)と、皮ふトラブルへの関連が指摘される黄色ブドウ球菌(悪玉菌)に対する殺菌性を評価しました。

脂肪酸の種類や組成による殺菌傾向の違い

脂肪酸ナトリウム単体の検証では、カプリン酸ナトリウム、パルミトレイン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウムにおいて、表皮ブドウ球菌に比べて黄色ブドウ球菌を優先的に殺菌する傾向が確認されました。一方、ラウリン酸ナトリウムは両方の菌に対して殺菌性を示しました。

油脂原料を参考にした混合物の検証においても、脂肪酸の組成によって殺菌性に違いが見られました。牛脂やパーム油を参考に組成したオレイン酸ナトリウムが豊富な組成では黄色ブドウ球菌を優先的に殺菌する傾向が確認されたのに対し、ヤシ油やパーム核油を参考にしたラウリン酸ナトリウムが豊富な組成では両方の菌を共に殺菌する傾向が示されました。

界面活性剤との比較と今後の展開

比較対象として検証された一般的な界面活性剤では、同じ条件下でいずれの菌に対しても明確な殺菌性は確認されませんでした。これにより、確認された選択的殺菌性は石けん素地(脂肪酸ナトリウム)に特徴的な性質である可能性が示されています。

同社は、牛脂由来の石けん素地が黄色ブドウ球菌を優先的に殺菌する可能性が高いことや、脂肪酸の組成・比率の最適化によって殺菌作用を調整できる可能性が示されたとしています。今後は脂肪酸組成と皮ふ常在菌との関係についてさらに検証を進め、科学的知見に基づく商品開発や製品価値の向上に取り組む方針です。

牛乳石鹸共進社株式会社の概要

大阪市城東区に所在する牛乳石鹸共進社株式会社(代表取締役社長 宮崎 悌二)は、1909年(明治42年)の創業以来、赤箱・青箱をはじめとする『カウブランド』などの製品を展開しています。

  • 企業ホームページ: https://www.cow-soap.co.jp/

本記事は牛乳石鹸共進社株式会社の発表をもとに作成しました。

アクセスランキング

今日

1週間