「SNS流行語ランキング」2024年第2四半期を発表、1位はTikTokの人気コンテンツ
一般社団法人ウェブ解析士協会は2024年7月23日、SNSマネージャー有資格者による「SNS流行語ランキング」2024年第2四半期(4~6月)のベスト10を発表した。
1位は「ショートドラマ」だった。TikTokやYouTubeショートを中心に大流行中で、スマホで再生しやすい縦型画面が特徴。長尺のYouTube動画でも縦型が増加している。スピード感と情報密度の濃さが人気の背景にあり、倍速視聴や”ながら”視聴、スキップ視聴に慣れたユーザーに好まれる傾向がある。TikTokクリエイターやYouTuberだけでなく映画界からも豊かな表現力と高い制作クオリティを持つ作品が投入され、新たな映像文化として定着。#ショートドラマのTikTokでの視聴回数は93億回に達した。
2位は韓国の5人組K-POPユニット「ILLIT(アイリット)」のデビュー曲「Magnetic」。3月25日発売のミニアルバム『SUPER REAL ME』でデビューし、タイトル曲「Magnetic」が大ヒット。TikTokでの#magnetic視聴は65億回を記録し、デビュー曲が米ビルボード「HOT100」にランクインするのはK-POPグループ史上初の快挙となった。
3位は東京ディズニーシーの新テーマポート「ファンタジースプリングス」。『アナと雪の女王』『ピーターパン』『塔の上のラプンツェル』3作品の世界観と4つのアトラクション、新ホテルで構成される。オープン前から期待を寄せるファンの投稿が相次ぎ、オープン後は実際に訪れたユーザーの投稿が目立った。TikTokでは4億8390万回の視聴を記録した。
4位はOpenAIが5月に発表した最新の大規模言語モデル「GPT-4o」。テキスト、音声、画像を統合的に処理する高度な能力を持ち、ビジネスや教育など多岐にわたる分野での応用が期待される一方、AI倫理や雇用への影響も議論された。
5位はNHK連続テレビ小説「虎に翼」。日本初の女性裁判所所長になった三淵嘉子の実話に基づくオリジナルストーリーで、主人公の成長物語が共感を呼んだ。
そのほか「〇〇界隈」(6位)、「しなこ(ダンス)」(7位)、「写真を動かす(生成AI)」(8位)、「バレエコア」(9位)、「カンカンダンス」(10位)がランクインした。
ランキング特徴として、ショートドラマの勢いが圧倒的だったことが挙げられる。世界各国で急速に浸透しており、今後も注目だ。若者の間ではスピード感のある情報消費を好む一方で、高品質なコンテンツへの需要も高まっている。