日揮HDグループ製造の国産SAF、ブルーインパルス展示飛行へ供給
日揮ホールディングス株式会社は、日揮グループのSAF(持続可能な航空燃料)製造事業会社である合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYが製造した国産SAFが、コスモエネルギーグループを通じて航空自衛隊ブルーインパルスへ供給されると発表した。
燃料はSAFFAIRE SKY ENERGYの工場から海上出荷された後、中部国際空港を経由して供給される。本年9月19日に愛知県名古屋市上空で予定されている航空自衛隊ブルーインパルスの展示飛行で使用される予定となっている。
地域で回収された廃食用油を原料に活用
日揮ホールディングスは、中部国際空港株式会社をはじめとする地域のパートナーや自治体と連携し、家庭などから排出される廃食用油をSAFへ循環させる取り組みを進めている。また、同社が主導する「Fry to Fly Project」を通じて市民参加型の廃食用油回収や啓発活動を展開してきた。


今回の国産SAFには、これらの取り組みを通じて回収された廃食用油が原料の一部として活用されている。同社は、今回の展示飛行で国産SAFが使用されることにより、日本におけるSAF導入促進の取り組みを国内外へ示すとともに、航空分野の脱炭素化や国内資源の有効活用、循環型社会の実現に向けた機運醸成につながると期待を寄せている。
国内初となるSAF大規模製造事業の経緯
日揮ホールディングスは2020年から、コスモ石油、レボインターナショナルと共同でSAFサプライチェーン構築に向けた事業化検討を開始した。2021年には国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「国産廃食用油を原料とするSAF製造サプライチェーンモデルの構築」助成事業に採択されている。
その後、2022 年 11 月 1 日付で合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYを設立し、年間約 3 万キロリットルのSAF供給を目指して事業を展開している。コスモ石油堺製油所構内の製造設備は2024年 12 月に完工し、2025年4月から主要な航空会社などへ供給を開始した。

供給されるSAFは、国際的な認証制度であるISCC CORSIA認証およびISCC EU認証を取得しており、原料から供給まで国内で完結する国産SAFの提供体制が国際基準で認められている。
中部地域におけるサプライチェーン構築
日揮ホールディングスは2024年7月、中部国際空港株式会社と「廃食用油の収集およびSAF利用促進に関する覚書」を締結した。愛知県内では名古屋市のほか、東浦町、知多市、弥富市、大府市、阿久比町、小牧市、岩倉市、東海市、蟹江町、東郷町、豊川市、飛島村と資源循環に関する協定を締結し、公共施設や学校、保育所などでの回収体制構築や出前授業を通じた理解促進活動を進めている。
2025年5月には中部国際空港セントレアにおいて国産SAFの初供給が実現し、中部地域における「廃食用油の回収」から「SAF製造」「航空機での利用」までをつなぐサプライチェーンが具体化している。
Fry to Fly Projectの概要
- プロジェクト名:Fry to Fly Project
- 提唱・事務局:日揮ホールディングス株式会社
- 目的:家庭や店舗などから排出される廃食用油を原料とするSAFの普及拡大
- 参加状況:329の企業、自治体などが参加
- 特設ホームページ:https://www.fry-to-fly.com/
本記事は日揮ホールディングス株式会社の発表をもとに作成されています。
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