東映アニメーション、ナイジェリア企業と初のアニメ共同制作へ 27年春完成目指す
東映アニメーションは、西アフリカ・ナイジェリアのComic Republic(コミック・リパブリック)社の映像制作部門であるCR motion+社のスタッフと共同で、オリジナルスピンオフアニメーション作品「The Storyteller ~The dawn of Legend(仮)」を制作すると発表した。東映アニメーションがアフリカのアニメーションスタジオと共同制作を行うのは今回が初となる。作品は27年春の完成を目指している。
ナイジェリアは人口約2億人とアフリカ第1位の規模を持ち、実写映画製作本数でも世界有数の規模を誇るなど、映像産業への理解と市場の熟成が進んでいる。アフリカ各国でジャパンアニメーションが盛り上がりを見せる中、日本と現地の制作プロダクションが協業することでアフリカにおける「自分たちのアニメ」を生み出し、新たなマーケットの創出やさらなる広がりを見込む。

今回の共同制作は、ソニーグループ設立の非営利型の一般社団法人であるArc&Beyond社とJETROが進める「TAIDOプロジェクト」を通じて多くの関係者が紹介されたことをきっかけに実現した。さらに、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが将来的な展開を視野に入れた連携の可能性を検討している。
共同制作を行うCR motion+社と制作体制
CR motion+社は、ナイジェリア・ラゴス市にあるアニメーション制作会社で、アフリカ発のオリジナルIPを展開するエンターテインメント企業Comic Republic社の映像制作部門として2024年に設立された。短編アニメーション制作(2D、3DCG)の実績があり、現地ではアニメーション制作が安定した職業として注目を浴びているという。
制作体制は、日本側がプリプロとプロダクションマネージメントを担当し、CR motion+スタッフがメインプロダクションを担う。スタッフ陣として、プロデューサーを東映アニメーションの鷲尾天とCR motion+社のジデ・マーティンが務め、脚本を鷹野一郎、プロダクションマネージャーを大川恵実が担当する。
作品のあらすじと今後の展開
本作は、Comic Republic社のWebtoon「Trials of the Spear」を原作とする約20分の作品である。
現代のナイジェリア・ラゴスに、悠久の時を越えて復活した精霊・アカリベレが物語の中心となる。語り部として歴史を語り継いできたアカリベレは、大都会ラゴスでかつての英雄ダヨ・ダラウの物語を語ろうとするが、耳を傾ける者はいなかった。路上では車に轢かれそうになり、マーケットでは邪魔者扱いされ悲嘆にくれるものの、語り部としての使命を全うするために独りで英雄ダヨ・ダラウの物語を語り始める。
完成後は、世界各地の映画祭に出品して世界的な評価を高め、市場価値を問うていく方針としている。
本記事は東映アニメーションの発表をもとに作成。
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