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岐阜県産麗夏トマトの出荷量と単価が伸長、農業総合研究所が販売動向を調査

株式会社農業総合研究所は、岐阜県産の大玉トマト「麗夏」に関する出荷状況および市場単価の動向調査結果を公表した。同社が展開する「農家の直売所」の販売データによると、天候不順や資材高騰の影響を受けながらも、6〜7月累計の出荷量と平均単価がともに前年を上回る水準で推移している。長雨による収穫遅れで市場全体が品薄となり、例年より高い単価で取引が開始されたことが影響したとみられている。

6〜7月累計の出荷量は前年同期比約1.5倍に増加

株式会社農業総合研究所が全国約2,000店舗で展開する「農家の直売所」における岐阜県産・麗夏の販売データ(調査期間:2024年7月〜2026年7月15日)では、出荷量と単価に以下のような推移が確認された。

  • 6月1日〜7月15日累計の出荷量:2025年の6,241パックに対し、2026年は9,358パック(前年同期比 約1.5倍)
  • 7月前半(7月1日〜15日)の出荷量:2025年の5,671パックに対し、2026年は6,908パック(前年同期比 約+21.8%)
  • 7月前半(7月1日〜15日)の平均単価:2025年の324.86円に対し、2026年は367.39円(前年同期比 約+13.1%)
  • 6月の出荷量:2025年の570パックに対し、2026年は2,450パック(前年同月比 約4.3倍)
  • 6月の平均単価:2025年の315.37円に対し、2026年は370.20円(前年同月比 約+17.4%)

麗夏は本来7月以降が最盛期であり、6月は出荷量が限られる端境期にあたるものの、累計では堅調な需要を維持している。

岐阜県中津川・恵那地域に伝わる大玉トマト「麗夏」の特徴

麗夏は岐阜県の中津川・恵那地域で古くから栽培されてきた大玉トマトの品種である。しっかりとした旨味とトマトらしい濃い味わいが特徴で、他の品種と比べて大玉になりやすい傾向がある。

一方で、肥料や水分量の変化に敏感な繊細さも併せ持つ。肥料の過多による果実の形状異常や、管理不足による落花などが発生しやすいため、生産現場では木の状態に合わせた細やかな管理が求められる。

生産者が直面する天候不順と資材調達の課題

岐阜県中津川市で開園から約8年にわたり栽培を行う橋本ファーム(代表:橋本氏)では、通常2名体制(繁忙期は5名)で麗夏の生産に取り組んでいる。

今期は梅雨の長雨と日照不足により生育が停滞し、例年より収穫開始が1〜2週間遅れた。加えて、包装用のボードン袋は価格が2割弱上昇したうえで購入制限が発生し、肥料価格の高騰とともに生産環境に影響を与えている。

橋本ファームでは、受粉作業へのマルハナバチの活用や、完熟に近い状態での出荷など品質管理を継続しており、果実の割れなどの課題に対してはビニールハウス内の環境制御技術の導入などを検討している。麗夏の収穫時期は7月から11月頭まで続く予定となっている。

調査実施企業の概要

  • 会社名:株式会社農業総合研究所
  • 所在地:〒640-8341 和歌山県和歌山市黒田一丁目6番12号 寺本ビルⅡ4階
  • 代表者:代表取締役会長CEO 及川 智正
  • URL:https://nousouken.co.jp/

本記事は株式会社農業総合研究所の発表をもとに作成。

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