森見登美彦作品をネイルで表現、文喫×et seq.の「文学を纏うネイル」第5弾

日本出版販売株式会社と株式会社ひらくが運営する入場料のある本屋「文喫」は、文学作品をモチーフにした台湾のネイルブランド「et seq.」とのコラボレーションにより、森見登美彦氏の作品を表現した羽根ペンネイルポリッシュの事前予約を2024年7月25日より開始する。

今回のコラボレーションシリーズ”文学を纏うネイル”は、2024年5月に発売した「江國香織シリーズ」に続き、第5弾となる。森見登美彦氏の代表作である『夜は短し歩けよ乙女』『四畳半神話大系』『ペンギン・ハイウェイ』『宵山万華鏡』『有頂天家族』の5作品をもとにした、全5色のネイルポリッシュだ。

小説に描かれた、不思議でユーモラスな世界や、青春の悩みに逡巡しながらも前向きに生きようとする登場人物たちの想いをネイルという形で表現している。そして、森見登美彦作品の一筋縄ではいかない「愛すべきひねくれ」具合をイメージし、かき氷のシロップや飴玉のようなクリアでポップな色合いに”くすみ”を一匙加えたという。

著者の美学が詰まった言葉を身に「纏う」ことは、やさしい感情を思い出したり、決断を乗り越える勇気を授けてくれたりする。文喫×「et seq.」の”文学を纏うネイル”で、お気に入りの文学をお守りのように指先に纏うのも一興だろう。

森見登美彦氏は、自身の小説が皆さんの指先を飾ることになるとは思ってもみなかったと驚きを隠せない様子。各色それぞれ、「なるほど!」というものに仕上がって、たいへん嬉しく思っているという。個人的には『四畳半神話大系』がお気に入りだそうだ。「乙女」のように軽やかなとき、「四畳半」のようにひねくれているとき、「ペンギン」のように爽やかなとき、「有頂天」のようにしんみりするとき、「宵山」のように妖艶なとき。いろいろな気分や状況に合わせて、ご活用いただければ幸甚であるとコメントしている。

「et seq.」は、台湾のデザイナーによる、文学をテーマにした羽根ペンネイルブランドだ。ブランド名の「et seq.」とは、英文文書でよく使われる「以下参照」の略称で、羽根ペンをかたどったブラシ、インク瓶のようなボトルなどの印象的なデザインには、「数々の名文を書き記した道具を通してアイデンティティを探そう。過去の文学から「参照」して、色を端書きに変える。自分の姿を知って、自分の色と共鳴し合おう。」というコンセプトが込められている。

「文学を纏う」は、文学作品の持つ世界観や美学を身に纏うものに落とし込み、文学作品との新しいつきあい方を提案する「文喫」のオリジナルブランドだ。文学のたのしみは、読むだけではない。自分の身に「纏う」ことを通じて、作品をより身近に感じたり、いつもの日常の風景が少しだけ違って見えたりする。そうした文学との新しい距離感の創造を目指して商品を開発・制作しているという。