アストンマーティンとブラフシューペリア 初の公道バイクAMB 002を発表
アストンマーティンとブラフシューペリアは2026年9月9日、両社にとって初となる公道走行可能なバイク「AMB 002 Roadster」を発表した。サーキット専用モデルであるAMB 001およびAMB 001 Proに続く協業モデルで、300台のみの限定生産となる。受注はすでに開始されており、デリバリーの開始は2027年第3四半期を予定している。

四輪モデルの要素を反映したデザインとエアロダイナミクス
AMB 002は、流麗なラインと彫刻的なカーボンファイバー製ボディパーツを採用し、アストンマーティンとブラフシューペリアのデザイン性を融合させたスタイリングを持つ。カーボンファイバー製のフューエルタンクやサイドフェアリングは気流の調整や冷却を助ける形状となっており、ライディング時のエアロダイナミクスと一体感を考慮して設計された。
エクステリアの随所にはアストンマーティンの四輪車から影響を受けた意匠が取り入れられている。サイドフェアリングからヘッドランプへ伸びるサイドストレーキのほか、VanquishやDB12 S、DBX Sを思わせるリブ付きヒートシンクを備えた楕円形のツインエキゾーストが配された。リアにはハイパーカーのVulcan、Valkyrie、Valhallaと共通するライトブレードが採用され、手作業で仕上げたサドルレザーのシートパッドやキーレス機能、バックライト付きイグニッションボタンも備わる。
アストンマーティンのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーであるマレク・ライヒマンは、公道バイクの製作は長年の夢であったとし、両社の大胆なデザイン性と革新的技術を合わせた熱望されるマシンを目指したと述べている。
新開発Vツインエンジンと軽量チタンフレーム
AMB 002 Roadsterは既存部品の流用を行わずゼロから開発された。心臓部には新開発の1083cc 4ストローク水冷Vツインエンジンを搭載し、最高出力130bhp、最大トルク110Nmを発揮する。エンジンは仏トゥールーズにあるブラフシューペリア本社で設計、機械加工、組み立てが行われ、削り出しアルミニウムを精密CNC加工したエンジンケースが用いられている。
車体骨格には、ソリッドビレットを加工したわずか5kgのチタン製フレームを採用し、50:50の重量配分を実現した。カーボンファイバー製のボディパネルや燃料タンクによって重心を低く抑え、重量物を中央に集中させることで、車両重量190kgの軽量な車体に仕上げられている。
ブラフシューペリア代表のティエリー・アンリエットは、新型エンジンによる力強い駆動と精密な車体により、直立姿勢での広い視野と安心感のあるコントロール性が得られると説明している。
Fior式フォークによる走行安定性と受注体制
フロントサスペンションには、ダブルウィッシュボーンの「Fior式フォーク」を採用した。ステアリングとブレーキングの力を分離することでフロントエンドのコントロール精度を維持し、アンチダイブ特性によってコーナリングや制動時の車体安定性を高めている。
アストンマーティンのブランド・ダイバーシティ・ディレクターを務めるステファノ・サポレッティは、両社の取り組みが強力なラグジュアリーの共創へ進化し、二輪分野においてもブランドのデザイン言語に対する需要が証明されたとしている。
AMB 002は手作業で300台が限定生産され、デリバリーは2027年第3四半期から行われる予定となっている。
発表企業について
- ブラフシューペリア:1919年にジョージ・ブラフによって英国ノッティンガムで設立。2013年にティエリー・アンリエットによって復活し、仏トゥールーズを拠点に手作業による限定生産のモーターサイクルを製造している。
- アストンマーティン・ラゴンダ:1913年にライオネル・マーティンとロバート・バンフォードによって設立された英国ゲイドン拠点のウルトラ・ラグジュアリー・ブランド。スポーツカーなどを世界50カ国以上で展開している。
本記事はアストンマーティンおよびブラフシューペリアの発表をもとに作成。
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