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飛騨市で大阪工業技術専門学校の学生が伝統構法の棟上げ実習を実施へ

岐阜県飛騨市で9月17日(木)、大阪工業技術専門学校(OCT)の大工技能学科で学ぶ19〜20歳の学生たちによる、伝統構法の「棟上げ実習」が行われます。現代の建築現場で一般的に使われる金属部品や重機を使用せず、昔ながらの伝統的手法で木造住宅2棟を組み上げ、近年は省略されることが多くなった「上棟式」も実施します。学生たちが「匠のまち」飛騨市を舞台に、受け継がれてきた建築技術と職人文化を学びます。

包括連携協定に基づく実践的な学び

飛騨市と大阪工業技術専門学校は9月8日(火)、高度専門人材の育成や飛騨市の伝統的町並みの維持保全、国内における木造建築技術の継承を目的に「木造建築技術継承及び人材循環に関する包括連携協定」を締結しました。

飛騨市が持つ歴史的な町並みや職人文化、森林資源と、OCTが実践する教育を結びつけ、「町と学生が共に育つ」新たな人材育成・循環のモデルをつくることを目指しています。森林から林業、製材、大工、左官、建築、そして町並み保存へと至る木造文化の流れが息づく飛騨市に学生が身を置き、地域の職人や企業と関わりながら実践的に学ぶ取り組みの一つとして実習が行われます。

伝統構法による建て方と上棟式の実習内容

実習では、伝統的な手法で刻まれた(加工された)軸組(骨組み)を、学生たちが声を掛け合いながら人力で組み上げます。学生たちはカケヤ(木槌)を使い、木材を力強く打ち込んでいきます。

棟上げ後には、建物の四隅に塩・米・酒を撒いて清める伝統的な安全祈願の儀式「上棟式」を行い、建物を組み上げる技術だけでなく建築とともに受け継がれてきた文化や慣習まで体験します。

両者は将来的な構想として、飛騨市とOCT、地元企業が一体となって学生を育てる「OCT7号館(サテライトキャンパス)構想」を見据えています。1年目は大阪で建築の基礎や資格取得に向けた学びを行い、2年目はOCTのオンデマンド講座を受けながら飛騨市で実践を中心とした学習を行う教育モデルを構想しています。

2026年夏にはOCTの学生5名を飛騨市内の企業5社がインターンとして受け入れたほか、飛騨市有林から伐採したスギを地元事業者の協力で製材・乾燥し、次年度の大工技能学科の教材としてOCTへ提供する取り組みも進めています。都市と地方を行き来する人材の循環につなげ、若手技術者不足の解決や関係人口の継続的な拡大を図り、飛騨市を「木造文化の人材交流拠点」とすることを目指しています。

実習概要

実習の日程と場所は以下の通りです。

  • 日時:9月17日(木)10:00~14:00(10:00~12:30 建て方実習、13:30~14:00 上棟式)
  • 場所:飛騨市文化交流センター 交流広場(中庭) (岐阜県飛騨市古川町若宮2丁目1-63)
  • 関連日程:9月16日(水)に土台敷きなどの仮設工事を実施、18日(金)・19日(土)に組み上がった骨組みを展示公開

本記事は岐阜県飛騨市の発表をもとに作成しています。

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