AIがあっても外国語を習得したい人が半数、調査で明らかに

株式会社クロス・マーケティングが全国20歳から69歳の男女を対象に実施した「語学に関する調査(2024年)」によると、母国語以外に外国語でやりとりできる人は25.3%で、そのうち「ネイティブなみに使える」「だいたい問題なく使える」はともに1割に満たないことがわかった。特に男性20代では40.0%と高く、「だいたい問題なく使える」「がんばればなんとか使える」も高めだった。

一方、外国語の習得意向については、「一つの言語でも日常会話ができるようになりたい」が21.4%で、何かしら「外国語を使えるようになりたい」人は半数に上った。20代では「流暢に使えるようになりたい」が高く、外国語への習得意向の高さがうかがえる。

外国語が使えたらいいと思った時は、「海外旅行に行くとき」「外国の方に道を聞かれたとき」「外国語の映画やドラマを見るとき」「困っている・迷っていそうな外国の旅行者をみたとき」が上位に挙がった。60代では「外国の方に道を聞かれたとき」「困っている・迷っていそうな外国の旅行者をみたとき」が高く、訪日外国人を助けるために使いたい意向がみられた。

覚えたい・上手くなりたい言語としては「英語」が56.2%と圧倒的に高く、全体で2位にあがった「韓国語」は特に女性で高かった。

外国語で助けたり・助けられたりしたエピソードでは、ジェスチャーや単語だけでも頑張って何とかやりとりができて良かったという声が多かった。

AIの発達により外国語学習の必要性が低下しているようにも思えるが、この調査結果から、実際には半数の人が外国語を使えるようになりたいと考えていることがわかる。特に若い世代では、流暢に使えるようになりたいという意欲が高い。また、訪日外国人との交流の場面でも外国語が役立つと考えられており、英語だけでなく韓国語などの学習ニーズも高いことがうかがえる。