成田空港で自動物流道路の実証実験へ 複数台の搬送機器による自動走行を検証
成田空港周辺において、空港内や隣接する公道、周辺物流地域を結ぶ新たな物流システムとして自動物流道路の構築を目指す実証実験が行われる。千葉県や成田国際空港株式会社など5者による取り組みで、成田空港「第二の開港」にあわせた物流分野の効率化や高度化を目的としている。荷役作業や複数台の搬送機器による自動走行など、実際の運用を想定した技術検証が実施される予定だ。

実証実験の背景と目的
国土交通省では、クリーンエネルギーを活用した無人・自動搬送システムで貨物を輸送する「自動物流道路(オートフロー・ロード)」の実現に向けた取組を進めている。成田空港においても、令和7年6月に策定した「SORATO NRT エアポートシティ構想」において、物流分野の効率化・高度化に向け、空港内貨物施設を起点とする自動物流道路の整備を掲げている。
昨年度は成田空港周辺をフィールドとした実証実験が国土交通省に採択され、自動運転技術を活用した搬送機器の走行性能等の検証を実施した。その成果を踏まえ、今年度は荷役作業や複数台の搬送機器による自動走行など、実際の運用を想定した技術検証を実施するとしている。
令和 8 年度の実験概要と体制
今回の実証実験は、成田国際空港内の施設を活用して令和 8 年度内に実施される。場所や検証期間の詳細については、決定後にお知らせされる予定となっている。
実験の実施体制は以下の通りである。
- 千葉県
- 成田国際空港株式会社
- 株式会社大林組
- Cuebus株式会社
- 株式会社NTTデータ
検証内容として、自動物流道路の実現に必要な複数台の搬送機器による自動走行に関する検証が行われる。

自動物流道路の特徴と位置付け
自動物流道路とは、道路空間に物流専用のスペースを設け、クリーンエネルギーを電源とする無人化・自動化された輸送手段によって貨物を運ぶ新たな物流システムだ。物流危機やカーボンニュートラルの実現といった社会の変化に対応することを目的としている。
成田空港においては、令和 7 年 6 月公表の「成田空港『エアポートシティ』構想から名称変更された『SORATO NRT エアポートシティ構想』において、空港内貨物施設を起点とする自動物流道路の整備が位置付けられている。国土交通省道路局では、自動物流道路の社会実装に向け、国土技術政策総合研究所の試験走路や成田国際空港内の施設を活用した実証実験を引き続き実施する方針だ。

本記事は千葉県の発表をもとに作成。
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