TOPPANが「デジタル文化財ミュージアム KOISHIKAWA XROSS®」を新設

TOPPANホールディングス株式会社のグループ会社であるTOPPAN株式会社は、2024年7月3日に東京都文京区の本社ビル内に「デジタル文化財ミュージアム KOISHIKAWA XROSS®」を開設する。この施設では、デジタル技術を活用した新しい文化財の鑑賞体験を提案する。

施設は当初、デジタル文化財活用を目指す文化財ホルダーや自治体・企業等の共創パートナーに向けて運用を開始するが、10月からは週末限定で一般公開も行う予定だ。TOPPANは印刷テクノロジーで培った高度な技術を活用し、文化財のデジタルアーカイブに取り組んできた。そのデータを基に製作したコンテンツを「デジタル文化財」として公開してきた実績がある。

「デジタル文化財ミュージアム KOISHIKAWA XROSS®」には、全長20m、高さ5mの大型LEDカーブビジョンやインタラクティブな操作体験ができる文化財鑑賞システム、イマーシブ映像投影が可能な企画展示スペースなどが設置される。超高精細VR映像をはじめとするデジタル文化財コンテンツを紹介し、文化財の魅力やストーリーをより楽しめる鑑賞体験を提供する。これを通じて、新たなデジタル文化財の価値を共創するためのパートナーシップ構築に取り組む方針だ。

施設は「GATE」「VR THEATER」「GALLERY」「EXHIBITION ROOM」の4つのエリアで構成される。10月からの一般公開に先駆けて、8月24日と25日に限定先行公開も実施する。一般公開時の鑑賞料金は500円で、別途「印刷博物館」の入場料が必要となる。