ファーマクラウドなど5社 Stock Millに音声AI受注受付機能を搭載
株式会社ファーマクラウドは、株式会社アステム、SDCソリューションズ株式会社、株式会社イナホ、ゲルテック株式会社の4社とともに、医薬品の在庫をリアルタイムに可視化し発注可能なサービス『Stock Mill』に「音声AI受注受付機能」を搭載しました。コールセンター業務の効率化やBCP(事業継続計画)の観点から開発が進められ、災害時などの受電集中時でも安定した発注受付を実現します。
開発の背景と令和8年熊本地震の影響
5社は従来、コールセンター業務の効率化および受注業務が特定のオペレーターに依存している状況の軽減を目的として、音声AIによる受注システムを検討していました。検討の過程で自然災害が幾度か発生したことから、BCPの観点からも電話発注に依存しない手段が必要と判断し、開発に着手しました。
PoCを実施している最中の2026年7月28日16:27頃に、熊本県熊本地方を震源とする地震(令和8年熊本地震)が発生しました。この地震では熊本県宇城市及び氷川町で震度7を観測したほか、熊本県八代市にある医薬品卸売販売業者の物流センターで商品が棚から落下して出荷が滞るなどの被害が生じました。これに伴い、アステムのコールセンターへの受電数が通常の1.4倍に増加し電話がつながりにくい状況が発生したことを受け、正式ローンチに至りました。
5社の連携による機能実装と導入の狙い
アステムでは1日あたり4,000件以上の電話を受電しており、オペレーター1人あたり150〜200件の対応を行っているものの、対応しきれない電話が発生していました。また、自然災害発生時はコールセンターの人員が出社困難となる場合があり、突発的な受電急増に合わせて人員を即座に増強することは現実的に困難という課題がありました。


この課題解決に向け、音声AIソリューション「MediVoice」(メディボイス)を開発したSDCソリューションズ株式会社への働きかけを起点に、株式会社イナホおよびゲルテック株式会社がAIの会話設計・開発を担当し、株式会社ファーマクラウドがStock Millへ実装しました。この機能により、得意先情報の確認から発注受付までをAIが自動で対応し、24時間安定的に電話を受け付ける体制を整えています。
「音声AI受注受付機能」は、電話による利用者からの通話をAIが受け、API連携を通じてStock Millおよび医薬品卸基幹システムとリアルタイムに情報連携を行う仕組みです。医薬品マスタ、代替医薬品マスタ、略語マスタとも随時連携しており、AIが薬品名の略称や代替品の提案にも対応できます。
主な提供機能は以下の通りです。
- 電話番号から得意先情報を取得
- 前買情報(過去の発注実績)の参照
- 在庫状況の確認
- 商品の発注受付(下書き伝票の作成・更新・発行)
今後の展開
Stock Millは現在、9,000店舗を超える調剤薬局をはじめとするアステムの得意先で活用されています。昨年からは医療疾患情報・資材情報の提供も開始されており、今後は返品受付機能をはじめとするさらなる機能拡充を進める方針です。5社は引き続き連携し、非常時における医薬品の安定供給を支えるインフラとして機能拡充に取り組むとしています。
参画企業の概要
- 株式会社ファーマクラウド(代表取締役:清水 剛、本社所在地:東京都千代田区内神田1-15-16)
- 株式会社アステム(代表取締役社長:吉村 次生、本社所在地:福岡市博多区東比恵3-1-2 東比恵ビジネスセンター10F)
- SDCソリューションズ株式会社(代表取締役社長:宮地 大治、本社所在地:佐賀県佐賀市兵庫町藤木1427番地7)
- 株式会社イナホ(代表取締役社長:阿部 裕樹、本社所在地:東京都千代田区飯田橋 2-1-2葛西ビル3階)
- ゲルテック株式会社(代表取締役:バトエレデネ ハタンボルド、本社所在地:東京都港区南青山3丁目1番36号青山丸竹ビル6F)
本記事は株式会社ファーマクラウドの発表をもとに作成しています。 ※1 令和8年熊本地震に係る被害状況等について(令和8年8月27日現在 内閣府)
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