ロッテ、日韓でコンテンツビジネス参入へ

ロッテホールディングスは、2024年夏からコンテンツビジネスに参入し、日韓の魅力的なコンテンツをポップアップストアや食品、エンターテインメントサービスとのコラボレーションで幅広く展開すると発表した。

ロッテグループは、日本と韓国で展開している食品事業、観光事業、流通事業などとコンテンツビジネスのコラボレーションが市場活性化に貢献できると判断し、日韓相互で魅力あるIP(知的財産)事業の展開を積極的に推進していく方針だ。

取り組み事例として、韓国IPの「BELLYGOM(ベリゴム)」と日本IPの「ぼのぼの」の展開が挙げられる。ベリゴムは、ロッテホームショッピングが保有するキャラクターで、動画やK-POPアイドル、コスメブランドなどとのコラボレーションにより、世界各国の10~20代女性から支持を集めている。ロッテホールディングスは日本市場でのマスターライセンシーとして、2024年夏に韓国カルチャーに関心の深い層やファンシーキャラクターファンに向けたポップアップストアやPRイベントを実施する計画だ。

一方、日本発で韓国でも人気の「ぼのぼの」については、2024年5月8日にアニメ制作・版権管理を行うエイケンとキャラクターライセンス契約を締結。韓国でテーマパークなどを運営するロッテワールドと共同で、2024年秋に韓国ロッテグループ保有施設でのポップアップストアやカフェメニュー展開を行う準備を進めている。

また、韓国のロッテカルチャーワークスでは、日本の小説やマンガの実写化を検討中で、2023年にはカンヌ国際シリーズフェスティバル招待作となった小説「紙の月」(原作:角田光代)のドラマ化を行った。

ロッテホールディングスは、日韓の魅力的なコンテンツを活用し、さまざまな分野でのコラボレーションを通じて、両国の市場活性化に貢献していく考えだ。