岡山県立高校2校が「辞書アプリDONGRI」活用でDONGRI AWARD受賞
岡山県立玉島高等学校と岡山県立新見高等学校の2校が、辞書アプリ「DONGRI」の活用により、「DONGRI AWARD」を受賞した。このアワードは、辞書の活用度が高い学校を表彰するもので、今年度は13校が受賞した。「DONGRI」の開発元であるイースト株式会社は、これらの学校の活用事例を公開した。
岡山県立玉島高等学校と岡山県立新見高等学校は、辞書アプリ「DONGRI」の活用により、今年度の「DONGRI AWARD」を受賞した。イースト株式会社は、これらの学校の活用事例を公開し、教育現場における辞書活用の重要性を再認識させるとともに、他の学校へのモデルケースとして提供した。
岡山県立玉島高等学校では、2021年度から、一人一台所持しているChromebookでDONGRIを導入し、学校のGoogleアカウントを用いたシングルサインオンで、Web版DONGRIを利用している。英語科の岡崎修教諭は、授業の毎時間、英単語と例文を教室のスクリーンに映して説明し、音声を確認して正しい強弱とアクセントを身につけさせている。
岡山県立新見高等学校では、複数の辞書をリーズナブルに導入でき、紙の時代から使っていた辞書がラインナップされていたDONGRIを採用。2021年からiPadでDONGRIを利用している。国語科の土井教諭は、語句の意味を「確かめる」ツールとしてDONGRIを用い、調べる前の意味を推測する時間を大事にしている。
DONGRIの活用により、教育現場に革新をもたらす岡山県立高校2校の取り組みは、他の学校にとっても参考となるだろう。岡山県立玉島高等学校では、「ボキャビルプリント」の課題を通して、辞書内の例文や熟語にも自然と目が向くよう工夫がされている。また、DONGRIの利用状況を可視化する「ダッシュボード」を活用し、生徒らと辞書引き回数の現状と目標を共有している。
一方、岡山県立新見高等学校では、英語科の楠戸教諭が1つの単語に対して複数の意味で捉えるため、DONGRIで対義語・関連語まで見るよう生徒に伝えている。また、「発音再生」機能を活用し、単語を調べた際は音も確認するよう指導している。
両校とも、辞書は「基礎を固めるもの」という意見が共通していた。楠戸教諭は「辞書という確実な教材で培った単語力は、確固とした知識になる。辞書で基礎を固めながら、ネットの情報もあわせて活用したい」と話した。
岡山県立高校2校の取り組みは、辞書アプリDONGRIの活用により、教育現場における新たな可能性を示している。これらの学校が示すモデルケースを通じて、他の学校でも辞書の活用が進めば、より質の高い教育が実現可能となるだろう。