愛媛県の船舶DXを自動運転で加速、エイトノットが3年連続採択
株式会社エイトノットは、愛媛県デジタル実装加速化プロジェクト「トライアングルエヒメ」に3年連続で採択されたと発表した。同社は、船舶の自動運転技術開発に取り組むスタートアップで、自律航行プラットフォーム「エイトノット AI CAPTAIN」を開発している。
2022年度から2年間、同社は観光船向けの自律航行技術活用の実証・実装を進めてきた。これまでに、愛媛県今治市大三島の事業者が運航する観光船に「AI CAPTAIN」を初導入し、船舶運航の安全性向上や新しい高付加価値サービスを実現した。2024年度も継続して採択され、新たに愛媛県内の観光船事業者に対し、「AI CAPTAIN」の実装を拡大し、地域全体でのデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する。
「トライアングルエヒメ」は、愛媛県内を実装フィールドとして、多様な産業領域における地域の課題に対して、愛媛県が民間事業者から企画提案を募集し、デジタル技術の実装や県内への横展開の実現性等の高い提案を採択するプロジェクトだ。採択プロジェクトには、現地の事業者とコンソーシアムを組成し、課題解決につながるデジタル・ソリューションの実装検証を行う。
エイトノットは、ロボティクスとAIの専門家集団として、小型船舶向け自律航行技術開発を中心に「海のDX」と「船舶のロボット化」を推進し、社会課題の解決と海起点の新たな経済圏の創出を目指している。自律航行技術の社会実装を通じて、船舶乗組員のサポートや、船舶安全性の向上、運用コストの最適化を実現し、水上輸送をより身近なものにしていきたいとしている。