AI LibrariumがAIガバナンス統合オファリングの提供を開始
AIコンサルティングなどを手がけるAI Librarium 株式会社は、企業内のAI利用を安全かつ統制可能にするAIガバナンス・セキュリティの統合オファリング「AIL Governance X」の提供を開始します。AI利用前のリスク評価や統制設計から、実装、運用、継続的なモニタリングまでを一貫して支援します。履歴書や契約書のような社内機密情報が含まれる文書を、安全かつ業務を止めずにAIで扱えるようにすることを目指します。
「AIL Governance X」は、コンサルティング、専門知を形式知化した「Skills」、入出力を技術的に統制するソフトウェア「Dependable AI」を一体で提供するサービスです。
コンサルティングでは、AIガバナンス設計やAIリスクアセスメント、ガードレール導入・運用設計、継続的なモニタリングなどを支援し、想定リスクに対する統制の実装を具体化します。「Skills」では、リスク評価やセキュリティ評価などの専門家の判断基準や実行手順を「Input」「Process」「Output」に分解して体系化し、業務の標準化を図ります。
ソフトウェアである「Dependable AI」は、企業が利用するAI AgentとLLMの間に配置する統合的なガードレールです。β版では、LLMへの送信前に個人識別情報(PII)や企業固有ワードを検知してマスキングや置換を行う入力統制と、LLMの生成回答が企業のルールやポリシーに適合しているかを判定する出力統制を提供します。想定ユースケースとして、人事での履歴書・職務経歴書のスクリーニング、法務・調達での契約書レビュー、経営企画・営業での社内機密文書の要約・分析などが挙げられています。

東北大学との共同研究によるPII検出技術を実装
「Dependable AI」の入力ガードレールには、AI Librariumが東北大学と共同で進めるR&Dの研究成果が実装されています。この研究開発には、AIセキュリティを専門とする東北大学の栗林 稔教授が参画しています。
本研究では、正規表現・固定辞書・日本語NER(Named Entity Recognition)によってPII候補を抽出し、判断が難しい候補のみをローカルLLMで補正する手法を採用し、検出精度と処理速度の両立を目指しています。研究成果は2026年10月開催のコンピュータセキュリティシンポジウム2026(CSS2026)への投稿を予定しており、得られた知見は「Dependable AI」の機能開発へ継続的に反映される方針です。
代表取締役CEOの西川 智章氏は、AI利用において適切な統制を設計しシステムに実装して運用し続ける仕組みの重要性を指摘した上で、「守るべき情報や企業のルールを守りながら、より多くの業務でAIを安心して使えるようにする。そのための基盤をつくっていきます」と述べています。
今後の展望
AI Librariumは今後、「AIL Governance X」のコンサルティング領域とSkillsの拡充を進めるとともに、対象となるリスクに応じて「Dependable AI」のガードレール機能を拡張する予定です。研究開発によるセキュリティ技術の創出、専門知のSkills化、ソフトウェアへの実装というサイクルを通じ、企業のAIガバナンスを継続的に高度化できる統合オファリングを目指すとしています。
AI Librarium 株式会社の概要

AI Librarium 株式会社は2025年9月に設立された、AIコンサルティングやAIエージェント開発、AI人材育成を手がける企業です。
- 会社名:AI Librarium(アイブリウム)株式会社
- 所在地:東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビルディング9F
- 代表者:代表取締役CEO 西川 智章
- 設立:2025年9月1日
- 事業内容:AIコンサルティング/AIエージェント開発/AI人材育成
- 公式サイト:https://ailibrarium.com/
本記事はAI Librarium 株式会社の発表をもとに作成しました。
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