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山本能楽堂、文化庁の令和8年度日本博補助事業に採択 伝統芸能と体験を融合

公益財団法人 山本能楽堂が企画した、上方伝統芸能や生活文化などを融合させて日本の美と心を体験できる公演・イベント事業が、文化庁の「令和8年度 日本博による地域固有文化コンテンツ創出補助事業」の助成対象に採択されました。

同能楽堂は、令和6〜7年度の2年間に展開した「日本博2.0」事業(委託型)に続き、インバウンド誘客の促進と持続的な文化観光の創出を目指す催しを来年2月までの期間を通じて実施します。2025年大阪・関西万博で構築された国際ネットワークも活かし、万博レガシーを未来へ引き継ぐ方針です。

4つの柱で展開する文化体験事業

令和8年度の事業名は「大阪に伝わる上方伝統芸能による「日本の美と心」を体験するインバウンド推進事業 ― 万博レガシーを未来へ」です。多言語対応や受入体制を強化し、以下の4つの取り組みを中心に展開されます。

  • 上方伝統芸能ショーケース公演の恒常化(雅楽、能楽、狂言、上方舞、上方講談、上方落語、浪曲などの多言語公演)
  • 文化施設のインバウンド開放+総合的な文化体験事業(国登録有形文化財の開放と茶道・いけばな・香道等の体験)
  • 「鑑賞+体験型」能楽公演と現代アート・テクノロジーとの融合(英語解説やLED照明演出など)
  • インバウンド(知的富裕層)に向けた高付加価値体験事業(ろうそく能やダ・ヴィンチをテーマとした新作能の上演など)

同能楽堂では、令和6〜7年度に実施した「大阪に伝わる上方伝統芸能のブランド化によるインバウンド推進事業」において計108日の公演・イベントを開催し、外国人2,228人を含む22,642人の来訪者数を記録しています。

初心者向け公演「とくい能」と施設の特別開放

近日開催されるプログラムとして、初心者や外国人向けの「とくい能」と、施設の一般公開を行う「特別開放」が予定されています。

「とくい能」は、ダイジェスト版の能公演や多言語での解説、トークセッション、終演後の能面・装束・楽器体験で構成されます。

  • 10月10日(土) 15:00開演:能「紅葉狩(もみじがり)」、解説、トークセッション、終演後の能面、装束、楽器体験
  • 11月21日(土) 15:00開演:能「巻絹 神楽留(まきぎぬ かぐらどめ)」、特別解説「能から見た日本の宗教」(講師:釈 撤宗 先生)、終演後の能面、装束、楽器の体験

入場無料・予約不要の「特別開放」では、能の歴史や能面、装束、楽器の展示が行われます。あわせて、バックステージでの有料・要事前申込の「茶道体験」も実施されます。

  • 9月22日(火・祝)14:00-17:00
  • 9月23日(水・祝)14:00-17:00
  • 10月24日 (土) 10:00-12:00
  • 10月25日 (日) 14:00-20:00

なお、予定は変更になる可能性があるため、最新情報と詳細は公式ウェブサイト(https://noh-theater.com/schedule.php)で案内されています。

山本能楽堂の概要

大阪市中央区にある公益財団法人 山本能楽堂は、代表理事を山本章弘が務めています。昭和2年(1927)に観世流能楽師の山本博之によって創設された、大阪で一番古い能楽堂です。現在の施設は1950年に再建された3階建の木造建築で、平成18年(2006)に「国登録有形文化財」に登録されました。

オリジナル演目のプロデュースや能楽体験のほか、海外公演も多数開催しており、大阪文化賞、外務大臣表彰、国際交流基金地球市民賞、関西元気文化圏賞、ティファニー財団日本文化大賞、グッドデザイン賞、ルーマニアのシビウ国際演劇祭「ウォーク・オブ・フェイム」などを受賞しています。

本記事は公益財団法人 山本能楽堂の発表をもとに作成しました。

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