パトスロゴス、給与計算ルールをAIが解釈する新機能発表 2026年度中提供へ
大企業向け人事給与SaaS「Combosite人事給与」を提供する株式会社パトスロゴスは、企業ごとに異なる昇給や賞与などの計算ルールをAIが読み取り、計算を実行する拡張機能「Combosite Functions AI」の開発構想を発表しました。文章や表で記載された計算ルールをAIが解釈し、必要な人事・給与データを参照して計算を行う仕組みです。同社は2026年度中のベータ版提供を目指して開発を進めています。
開発の背景と文書ルールを読み取る仕組み
月例給与や所得税、社会保険といった定型的な給与計算はシステムによる効率化が進む一方、昇給や賞与支給額、制度変更に伴う調整金などは企業ごとにルールが異なり、制度変更のたびに計算方法が変わる課題がありました。こうした計算をシステムで行うには、担当者がルールを読み解いて設定項目への置き換えや個別プログラムの開発を行う必要があり、変更頻度の低さや設定の複雑さからExcelによる計算が残る要因にもなっていました。
「Combosite Functions AI」では、企業が定めた計算ルールを文章や表で記載するとAIが内容を解釈し、「Combosite人事給与」に蓄積された人事・給与データを参照して計算結果を生成します。昇給計算においては、評価や等級ごとの昇給率、昇給上限額、休職者などの除外条件を記載したルールをもとに新しい基本給や昇給額を計算するほか、昇給シミュレーション、賞与支給額の計算、制度変更に伴う調整金などへの活用が想定されています。

標準機能とAIの使い分けによる正確性と柔軟性の両立
同社はすべての給与計算をAIに置き換えることは想定しておらず、法令や制度に基づき正確かつ継続的な処理が求められる月例給与、所得税、社会保険、月額変更・算定基礎、年末調整などは引き続き「Combosite人事給与」の標準機能で対応します。企業ごとに条件が異なり変更が生じやすい昇給や賞与支給額、調整金などに「Combosite Functions AI」を活用し、正確性を維持しながら企業独自の制度や運用に柔軟に対応できる仕組みを目指します。
株式会社パトスロゴスのChief Product Design Officerである石川敦也氏は、給与業務における現実的なAI活用について次のように述べています。
「給与業務では、正確性が何よりも重要です。そのため、私たちはすべての計算をAIに置き換えることが最適だとは考えていません。法令に基づく定型的な計算は『Combosite人事給与』の標準機能で確実に処理し、企業ごとに異なり、変化の多い計算には『Combosite Functions AI』を活用する。この使い分けが、給与業務における現実的なAI活用だと考えています。 『Combosite Functions AI』を通じて、複雑なシステム設定に人が合わせるのではなく、企業が定めたルールをそのまま業務に反映できる環境の実現を目指します。」

今後の展開と関連セミナー
現在は実際の人事・給与業務を想定した検証や機能・操作性の改善を重ねており、すべての人に利用可能な環境の実現に向けて開発が進められています。なお、2026年9月3日より給与業務におけるAI活用をテーマとしたオンラインセミナーが配信されており、本構想についての詳細が説明されています。
- 「Combosite Functions AI」ページ:https://www.pathoslogos.jp/combosite_functions_ai/index.html
- セミナー詳細・お申し込み:https://lp.pathoslogos.jp/seminar-20260903-kyuyo-ai
株式会社パトスロゴスについて
東京都品川区に本社を置く株式会社パトスロゴスは、代表取締役CEOの牧野正幸氏が2020年に創業したHRテック企業です。大企業向けの人事ソリューションであるHR共創プラットフォーム「PathosLogos」と人事・給与計算SaaS「Combosite人事給与」を提供しています。
- 企業URL:https://www.pathoslogos.co.jp/
本記事は株式会社パトスロゴスの発表をもとに作成されています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



