ヘッジホッグ・メドテックが東京医科歯科大と片頭痛の共同研究を開始

株式会社ヘッジホッグ・メドテックは、国立大学法人東京医科歯科大学と共同で、片頭痛を有する患者の受診時の状態、検査、治療等の実施状況及びその変遷と病態との関連を分析・探索する研究を開始した。この共同研究は、東京医科歯科大学が実施する「医療ビッグデータによるトータル・ヘルスケア イノベーション創出の基盤構築プロジェクト」の第一弾となる。

片頭痛は、片側あるいは両側のこめかみから目のあたりにかけて、心臓のリズムに合わせて脈打つように起こる頭痛だ。日本では、月1回以上頭痛を感じる人が約7,660万人存在し、そのうちの約1,050万人が片頭痛に苦しんでいる(慢性頭痛の診療ガイドライン2021)。

ヘッジホッグ・メドテックは頭痛診療の提供体制の向上を目指し、頭痛AI診断ツールや片頭痛治療用アプリの開発を行っている。本邦では頭痛専門医が少ないこともあり、様々な規模の医療機関、異なる診療科にて頭痛診療が行われていると想像されるが、具体的にどのような医療機関でどういった診断、治療が行われているかに関する情報が不足しているのが現状だ。

そこで、この共同研究では東京医科歯科大学病院を受診した患者のデータから、片頭痛を有する患者の受診時の状態と検査、治療等の実施状況を明らかにするとともに、それらの変遷と病態との関連を分析・探索することを目的としている。

ヘッジホッグ・メドテックは2021年に創業した医療系スタートアップで、「日常生活と医療をつなぐ」をビジョンに掲げ、医療機器として承認を目指すアプリの開発を行っている。片頭痛治療用アプリ、PMS(月経前症候群)治療用アプリ、頭痛AI診断を通じて、働く世代が悩む疾患に対する新しい治療法の提案、診断精度向上への貢献を目指している。