ラーメン価格1000円の壁、9割が抵抗感じる調査結果
株式会社アスマークは2024年6月25日、全国の16歳から69歳の男女を対象に実施した「ラーメンに対する価格受容性調査」の結果を公開した。この調査は2024年5月10日から12日にかけてWebアンケート形式で行われ、500サンプルを収集した。
調査結果によると、ラーメンの価格が1,000円を超えることに対して9割以上の人が抵抗を感じていることが明らかになった。特に男性の50代以上では、1,000円を超えると「高い」と感じる人が多かった。一方で、男女ともに20代以下は他の年代に比べて1,000円を超えることへの拒否感が若干少ない傾向が見られた。
ラーメンの理想価格は、業態に関わらず800円未満という結果となった。ただし、味重視の個人店は他の業態のラーメン店と比較して許容できる価格がやや高い傾向が見られた。男性は女性に比べてチェーン店の理想価格が高く、女性は個人店の理想価格が高いことも分かった。
また、ラーメンが値上がりした場合、約7割の人がラーメンを食べる頻度が減ると回答した。特に世帯年収が300万円未満の層では、「かなり減る」「ほとんど食べない」の割合が4割を超えた。
この調査結果から、ラーメンはまだまだ庶民的な食べ物として認識されており、価格の上昇に対して消費者の抵抗感が強いことが明らかになった。ラーメン店にとっては、原材料やエネルギー価格の高騰に伴うコストアップが重荷となっており、特に小・零細規模の店舗では苦戦が続いている現状がある。今後、ラーメン業界がどのように価格設定と品質のバランスを取っていくかが注目される。