東京農大とZEROCOが食課題解決に向けた包括連携協定を締結

ZEROCO株式会社と学校法人東京農業大学は、2024年8月21日に包括連携協定を締結した。この協定は、両者が日本の食の可能性を広げ、社会課題を解決することを目的としている。

ZEROCOが保有する鮮度保持技術「ZEROCO」は、低温・高湿の保管環境を安定的に達成することで、食材や食品の鮮度を長期間・高品質に保持し、冷凍食品の品質向上にも寄与する。一方、東京農業大学は人財育成や共同研究、産学官連携、商品開発など、食の未来に向けた活動を多岐にわたって推進している。

今回の協定では、①「ZEROCO」の活用による新しい食の共同事業化と食産業全般への貢献、②「ZEROCO」を活用した次世代の新規就農者の促進および農業・漁業・畜産業におけるアントレプレナーの創出、③日本の食文化の普及と東京農業大学の児童や生徒、学生や卒業生との人財交流の促進、④「ZEROCO」を活用した食材・食品や料理の法人各部門への提供、という4つの主要な活動を行う。

東京農業大学の江口文陽学長・理事長は、「ZEROCO」の技術が食材や食品の高品質化・高付加価値化に寄与するものであり、同大学の「総合農学」「総合情報学」を駆使して科学的に実証し、幅広い世代や業界が喜ぶ”新たな食材提供技術の実装”を目指すとコメントしている。

一方、ZEROCO代表の楠本修二郎氏は、この提携が同社の目標を実現するための重要な第一歩であり、アカデミアとの力強い連携が不可欠だと述べている。また、次の世代を担う若き農業アントレプレナーや食産業の新しいベンチャーを数多く輩出していきたいとしている。

両者は、「ZEROCO」の技術と東京農業大学の知識や人財を掛け合わせ、より良い食の未来づくりに努めていく方針だ。