アジア選手権フェンシング男子フルーレ、日本勢がメダル独占

2024年6月24日、クウェートで開催されたアジアフェンシング選手権の男子フルーレ個人戦で、日本勢が表彰台を独占する快挙を成し遂げた。

松山恭助選手

金メダルを獲得したのは、世界ランキング7位の松山恭助(株式会社JTB所属)。準々決勝で韓国のYOUN選手(世界ランキング66位)を15-6で下し、準決勝では同じく日本の敷根崇裕選手(世界ランキング27位)を15-7で破った。決勝戦では、世界ランキング12位の飯村一輝選手(慶應義塾大学)と対戦し、15-7で勝利を収めた。

銀メダルを獲得した飯村一輝選手は、準々決勝で中国のWU選手(世界ランキング96位)を15-14のシーソーゲームの末に下し、準決勝では同じく中国のMO選手(世界ランキング11位)を15-11で破った。決勝戦では松山選手に7-15で敗れたものの、自身初の個人戦でのメダル獲得となった。

銅メダルを獲得した敷根崇裕選手は、準々決勝で中国のXU選手(世界ランキング41位)を15-12で下したが、準決勝で松山選手に13-15で惜敗した。しかし、2019年の銀メダル、2022年の銅メダルに続き、3大会連続でのメダル獲得を果たした。

松山選手は「自身初のアジア選手権優勝に加え、表彰台に日本人が3人登ったことでチームの実力を証明できた」と喜びを語った。飯村選手は「パリオリンピック前最後の試合でメダルを獲得できたことは大きな自信になる」と前を向き、敷根選手は「オリンピック前のメダル獲得は嬉しいが、金メダルを獲りたい」と悔しさをにじませた。

今回の快挙により、日本男子フルーレチームの世界ランキング1位が揺るぎないものとなった。パリオリンピックに向けて、更なる活躍が期待される。