電通デジタルとフラー社が業務提携 モバイルアプリ市場に新価値創出へ

株式会社電通デジタルは、モバイルアプリ市場の飛躍的な進化と新たな価値提供を目指し、フラー株式会社と業務提携契約を締結した。また、株式会社電通グループによる出資もあわせ、電通グループとしては資本業務提携となる。フラー社は株式会社電通グループの持分法適用関連会社となる。

モバイルアプリ市場が新たなフェーズに入る中、モバイルアプリの設計・開発において豊富な経験と実績を持つフラー社と、総合デジタルファームとして事業変革やデジタルマーケティング領域における高い専門性と知見を有する電通デジタルが業務提携することで、それぞれが持つナレッジと専門技術を融合し、互いの強みを掛け合わせたシナジーを生み出し、モバイルアプリの進化を加速させ、市場に新たな価値を提供していく。

本業務提携による両社のシナジーとして、卓越したユーザーエクスペリエンスの提供、最先端技術を活用したパーソナライゼーション、ビジネスプラットフォームとしての設計・開発とデータドリブンアプローチの推進が挙げられる。具体的な提供ソリューションとしては、モバイルアプリ事業戦略策定から開発、成長戦略の策定と伴走、コンシェルジュ型AIプロダクト開発、チャネル横断マーケティング、EX向上に向けた従業員向けプロダクト開発、アプリ診断・UI/UX改善などがある。

フラー社代表取締役社長の山﨑将司氏は、電通グループとの提携実現を心より嬉しく思うとコメントし、顧客に寄り添うフラーのカルチャーと電通グループの姿勢が近しいものがあり、今回の資本業務提携により、これまでの取り組みをさらに発展させ、お互いの強みを活かすことで、世の中に新たな価値を創り出していきたいと述べている。

電通デジタル執行役員の安田裕美子氏は、フラー社の「当事者意識」によって作られる”使われ続ける”アプリは、同社の相互尊重の姿勢と会社そのものが”プロダクト”であるという理念が体現されていることの証左であると感じていると述べ、今回の提携は、人の心を動かすことや顧客体験を何より大切にする想い、スタートアップカルチャーが両社の共通項として根底に存在することから実現したと説明している。

電通デジタルとフラー社は今後も、技術革新を超えて生活者の暮らしそのものを豊かにするモバイルアプリの次なる進化に向け、技術とクリエイティビティを融合させ、多くの感動的な体験を創造し続けていくという。