manisoniasの壁面吸着式ドローン点検実証が横浜市TECH-PoCに採択
ドローン技術を活用した社会課題解決に取り組む株式会社manisoniasは、横浜市が実施する「TECH-PoC(テック系スタートアップ実証実験等支援助成)」に同社の実証実験計画が採択されたことを発表した。採択された計画名は「壁面吸着式点検ドローンによる建築物・インフラへの接触センシングによる打音点検代替技術の実証実験」である。実施期間は採択日である2026年8月27日から2027年2月末日までを予定している。
実証実験の概要と支援内容
本実証実験は、横浜市内の桜木町ぴおシティビル等の実構造物をフィールドとして実施される予定となっている。
横浜市からは上限200万円の実証経費の助成に加え、実証フィールドの調整や協業先等のマッチングをはじめとする伴走支援が行われる。
接触センシングによる打音点検の代替検証
建築物やインフラの外壁点検で広く行われている打音点検は、熟練の点検者がハンマー等で壁面を叩いた際の音や感触から浮き・剥離を判断している。しかし、高所作業のリスクや判断が熟練者の経験に依存することから、担い手不足に伴う点検品質の維持が課題とされている。
今回の実証は、熟練者が打音から得ている情報をMEMS加速度センサーなどの接触センサーによる計測データで代替できるかを検証するデータ収集・検証に主眼を置いている。実構造物の同一壁面に対して接触センシングの計測結果と専門点検者による打音点検の判定結果を突合し、データの再現性および判定の一致度を確認する。
今後の展望と代表コメント
同社は本実証で得られる基礎データをもとに、「安全にセンサーを届ける機体」と「打音点検を代替しうる計測・判定技術」の両輪を確立し、インフラ・建築物点検の省人化・標準化の実現を目指すとしている。
代表取締役の橋本綾子氏は「打音点検は、熟練の点検者が長年の経験で培った”耳と手の感覚”に支えられてきました。その感覚を客観的なデータで置き換えられるのか——本実証は、その問いに正面から向き合うためのデータ収集の第一歩です」とコメントしている。
横浜市「TECH-PoC」および会社概要
横浜市の「TECH-PoC」は、「TECH & GLOBAL」をコンセプトに支援拠点「TECH HUB YOKOHAMA」を中心に展開される、テック系スタートアップの成長支援策の一環である。スタートアップの事業化に必要な実証実験を公募・採択し、支援を行っている。
株式会社manisoniasの概要は以下の通り。
- 会社名:株式会社manisonias
- 所在地:福島県田村市船引町石森字舘108 テラス石森205号室(横浜拠点:神奈川県横浜市泉区中田西2-23-30)
- 代表者:代表取締役 橋本 綾子
- 設立:2024年2月
- 事業内容:ドローンの開発・運用による社会課題解決(災害対策・海難救助・農業・インフラ点検 ほか)
- 公式サイト:https://manisonias.com/
本記事は株式会社manisoniasの発表および横浜市の公表情報をもとに作成。
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