文化財施設を舞台にMixed Realityで没入型物語体験を提供「イマーシブガイド」
株式会社GATARIは、Mixed Reality(MR)プラットフォーム「Auris」を活用した観光DXソリューション「イマーシブガイド」の提供を開始した。イマーシブガイドは、文化財施設の世界観に没入することで魅力訴求と収益力向上に貢献する観光DXソリューション。第一弾として、日光金谷ホテル(栃木)と旧渡辺甚吉邸(茨城)に導入が決定している。
イマーシブガイドは、施設の情報だけでなく情緒まで伝えるような記憶に残るロケーションベースエンターテインメント体験をコンテンツの企画から実装までワンストップで提供。城郭や神社仏閣、邸宅といった文化財施設を舞台に音声で体験者を誘導しながら施設の歴史や意匠を交えた物語を展開することで、施設の魅力を訴求し、高付加価値な没入体験を提供するというものだ。
独自の位置推定技術とゲームエンジンの活用によって施設全体を舞台空間と捉えたインタラクティブな空間演出を可能にしており、体験者が自らの足で歩いて物語を進めていく、今までにない没入体験を実現している。
システムはAurisを利用し、施設のスキャンデータを利用した位置推定技術により一切の施工を伴わずに導入が可能なため、有形文化財などの国内の貴重な施設にも適しており、文化財の保存と活用に貢献する。
日光金谷ホテルでは、創業者の金谷善一郎が現代に蘇って彼自らの”声”で館内を案内することをコンセプトに、宿泊のみならず建築やホテルの歴史に思いを馳せる体験を提供する。旧渡辺甚吉邸では、邸宅を擬人化したキャラクターが体験者に語り掛ける設定で歴史や館内の内装のガイドを行う体験が可能だ。
GATARIは今後も、イマーシブガイドの導入を通して、観光DXで文化財の保存と活用を両立し、その魅力を次世代へ発信する活動に貢献していく。
※Mixed Reality(MR、複合現実):リアル空間とデジタル空間がシームレスに融合し(ミックスされ)、リアルなモノとバーチャルな情報を等価に表示・操作することができる状態のこと