ランナーの約8割が爪の黒変を経験、メラノーマとの判別に不安も受診は2割強
医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニックは、週1回以上ランニングを行う全国の20代から60代の男女300名を対象に、爪が黒くなる症状に関する実態調査を実施した。調査の結果、ランニング愛好者の約8割が爪の黒変を経験している一方で、皮膚科を受診したのは2割強にとどまることが明らかになった。ランニングに伴う爪の黒変の多くは良性の爪下血腫とされるが、悪性黒色腫(メラノーマ)との見分けがつかず不安を感じるランナーが多い実態が浮き彫りになっている。
調査によると、ランニングをしていて爪が黒く変色した経験がある人は全体の78.3%に達し、そのうち「何度もある」と回答した人は42.7%を占めた。ランニングシューズ内での圧迫や摩擦による「ランナーズネイル」とも呼ばれる爪下血腫は、ランナーにとって身近な症状であることが示されている。


一方で、爪が黒くなった経験者にその後の対応を尋ねたところ、皮膚科を受診した人は23.4%にとどまり、6割以上(61.3%)が「何もせず様子を見た」と回答した。受診しなかった理由としては、「どこを受診すべきかわからなかった」(41.2%)が最多となった。


爪が黒くなった経験者のうち、62.7%が「メラノーマ(悪性黒色腫)との違いがわからず不安だった」と回答した。また、18.2%はメラノーマ自体を知らなかったと答えている。
爪の変色に関して安心できる情報として最も求められているものを聞いたところ、「受診すべき具体的な目安」(38.7%)と「見分け方」(31.3%)が上位を占め、合計で約7割のランナーが適切な判断基準を求めている結果となった。
爪下血腫とメラノーマの特徴と早期受診の目安
アイシークリニックの髙桑康太医師によると、ランニング後に生じる黒い爪の大半は内出血による爪下血腫であり、爪の成長とともに数週間から数ヶ月で自然に消失するという。ただし、同医師は「見分けがつかない場合や不安が続く場合は、躊躇せず皮膚科を受診してほしい」と指摘している。
爪下血腫は運動などの外傷をきっかけに均一な黒紫色で現れ、爪の伸びとともに先端へ移動する特徴がある。一方、メラノーマが疑われるサインとしては、外傷の覚えがない変色、爪の根元から先端へ伸びる縦筋状の黒い線、色の濃淡や拡大、爪周囲の皮膚への色素沈着(ハッチンソン徴候)、3ヶ月以上改善しない状態などが挙げられる。
アイシークリニックは、皮膚腫瘍や皮膚外科を中心とした診療を行っている。
- 展開拠点:新宿院、渋谷院、上野院、池袋院、東京院、大宮院
- 専門領域:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
本記事はアイシークリニック(医療法人社団鉄結会)の発表をもとに作成。
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