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キャディ、製造業カンファレンス開催 次世代の産業OS構想を発表

キャディ株式会社は2026年8月4日、製造業の経営層向けカンファレンス「CADDi UNLEASH 2026」を開催した。当日は製造業の経営層を中心に約1,900名が参加し、全73講演を通じて製造業の変革や物的イノベーションの加速に向けた議論が行われた。

次世代の産業OSへと進化する「CADDi」構想

キャディの代表取締役CEOである加藤勇志郎氏らが登壇した基調講演では、AIの進化とモノづくりのスピードの乖離を「物的限界」と位置づけ、その突破に向けた構想が示された。同社は「物的イノベーションを10倍加速する」というビジョンの達成に向け、製造業AIデータプラットフォームCADDiを、データレイヤー、セマンティックレイヤー、ディスカバリー&エージェント、ワークフロー・プロダクトの4層からなる垂直統合型の次世代産業OSへと進化させる方針を発表した。

共同創業者でCTOの小橋氏も登壇し、物理世界では判断のやり直しが効かず説明責任が伴うため、データの活用を意識した設計が不可欠であると指摘した。ベテラン社員の経験に基づく「データの地図」を言語化し、新人でも同等の精度で業務を行える仕組みとして「セマンティクス」の重要性を説明した。

経営トップらが語る組織改革と成長戦略

基調講演では、企業の経営陣による対談セッションも実施された。ロッテホールディングスの玉塚氏は、国内市場における販売と製造のサイロ化に対し、データ一元化やAI・DX活用を通じた組織構造改革とメガブランドのグローバル展開戦略について言及した。LIXILの瀬戸氏は、M&Aで巨大化した組織のOSを行動規範へと刷新し、パーパスを浸透させて新たな企業文化を醸成した取り組みを明らかにした。

また、スズキの鈴木氏は社是や行動理念に根ざした意思決定の軌跡を紹介した。名刺の紙厚に至るまでの質素倹約や無駄の排除に加え、ペーパーレス化やデジタル化の推進、1980年代からのインド市場への投資判断など、全体最適に基づく経営方針について語った。

特別対談のイノベーター講演では、デンソーの野澤氏とミクニの生田氏が登壇した。野澤氏は上流の素材・要素技術と下流の車両システム統合の強化などの取り組みを紹介し、生田氏は量産販売後も補用・アフターマーケット領域で価値を創出する「バリューチェーンプロフィット」の重要性を述べた。

さらに、東芝の辻氏、ヤンマーホールディングスの奥山氏、自由民主党の平井氏によるセッションでは、新技術の社会実装における障壁の打破が議論された。平井氏は前例踏襲を排したアジャイルガバナンスの必要性を提言し、辻氏は自前主義からの転換、奥山氏は状況に応じた柔軟な施策の重要性についてそれぞれ語った。

  • ビジョン:物的イノベーションを10倍加速する
  • 主な事業:製造業AIデータプラットフォームCADDiの開発・提供
  • 展開国:日本、アメリカ、ベトナム、タイの4カ国
  • 導入実績:日経225構成企業のディスクリート系製造業の半数以上をはじめ、全世界22カ国
  • 累計資金調達額:257.3億円
  • 備考:受発注プラットフォーム事業は2024年にAIプラットフォーム事業へ統合し、部品・組立品の提供は終了している
キャディ株式会社

本記事はキャディ株式会社の発表をもとに作成されています。

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