仏ユニステラ社、ARを統合したスマート双眼鏡「ENVISION」を発表
仏マルセイユと米サンフランシスコに拠点を置くユニステラ社は2024年6月18日、拡張現実(AR)機能を統合した新しいスマート双眼鏡「ENVISION(エンビジョン)」を発表した。同社は先進的でユーザーフリーなスマート天体望遠鏡の開発で知られており、今回はその専門知識を活かして野外探索の領域に進出する。
ENVISIONは、日中は周辺環境に意味を与え、夜間は星空観察を支援する関連情報を瞬時に提供するスマート双眼鏡だ。このスマート双眼鏡には、ARを利用した高精度方位・ガイダンス技術が搭載されており、高品質な光学部品にAR投影システムが統合されている。専用アプリを介してスマートフォンと接続すれば、地図や関連情報のデータベースに即座にアクセスできる。
ENVISIONには4つの使用モードがある。「スマートスカウティングモード」では、双眼鏡を向けた方向の周辺関連情報を得られる。「ガイド付きナビゲーションモード」では、視野内で方向を示し、ユーザーを目的地に案内する。「共有可能なターゲットロックモード」では、気になる対象をロックし、双眼鏡を友人に渡しても同じターゲットに導かれる。「クラシックオプティカルモード」では、通常の高品質光学双眼鏡として使用できる。
ユニステラ社は6月25日より、クラウドファンディングプラットフォームKickstarterでENVISIONのキャンペーンを全世界で展開する。同社は2017年にもKickstarterで220万ドル以上の資金を集め、スマート望遠鏡の新カテゴリーを打ち立てた実績がある。今回も数量限定のアーリーバード価格が用意されている。