視聴者参加型スポーツ実況アプリ「DIGVOICE」が事業化へ
SBイノベンチャー株式会社は、ソフトバンクグループの社内起業制度「ソフトバンクイノベンチャー」から生まれた音声AR事業プロジェクト「DIGVOICE」の事業化を正式に決定した。また、SBイノベンチャーとヒアートゥー株式会社は、今後のさらなる事業拡大を目的に、「DIGVOICE」をヒアートゥーに譲渡することで合意したと発表した。
「DIGVOICE」は、スポーツ観戦で感じる一瞬の熱狂を、どこにいてもユーザー同士で共有することができるスマートフォン向けサービスだ。さまざまなスポーツの試合中継を一緒に観戦しながら、実況者としてファンが自分の音声を視聴者に届けたり、またリスナーとして他の人の配信に参加したりすることで、まるでスタジアムにいるかのような臨場感を体験できる。
「DIGVOICE」の主な提供機能には、ユーザーがルームを開き自由に音声配信をすることができる「音声配信/聴取機能」、入室しているリスナーを壇上に上げて一緒に会話しながら音声配信ができる「共同配信機能」、アプリケーションがバックグラウンドにある状態でも配信や聴取を継続できる「バックグラウンド再生機能」などがある。また、「DIGVOICE」以外の動画配信アプリを同時に起動して動画の再生を楽しみながら「DIGVOICE」の音声を聞くことができる「2つのアプリケーション同時再生機能」や、配信者とリスナーがチャットを通したコミュニケーションを取ることができる「双方向コミュニケーション機能」も備えている。
「DIGVOICE」は音声配信のみを取り扱っており、音声のタイムラグが非常に小さく、通信量も動画視聴と比較して少ないため屋外でも安心して利用できるという。
今後は、ヒアートゥーが「DIGVOICE」を運営し、音声を通した新しい発見や共感を得られるサービスを提供していく。一方、SBイノベンチャーは今後も、社内起業制度「ソフトバンクイノベンチャー」を通して、さまざまな領域におけるサービスを提供していくとしている。