Dellows News

Lister、米主要フィジカルAI企業142社を分析した産業構造レポート公開

製造業向け市場情報調査基盤を開発する株式会社Listerは、2026年9月3日、米国の主要フィジカルAI関連企業142社を対象とした「米国フィジカルAI産業構造分析レポート2026」を公開しました。企業間関係1,742件や導入・実証・運用事例429件をデータ分析し、資本関係や商用化状況、日本市場との接点などを横断的に整理しています。分析結果は特設サイトで公開されているほか、PDF版レポートと詳細版データベースの無料提供も行われています。

企業間関係の6割超が資本・投資関連、NVIDIAが広範に接続

調査対象142社について確認された企業間関係1,742件のうち、資本・投資に関する関係は1,102件と全体の63.3%を占めました。投資主体別に対象企業への投資数を見ると、NVIDIA Corporationが14社、Tiger Global Managementが12社、Andreessen Horowitzが9社、Sequoia Capital、Fidelity Investments、Lux Capital、Khosla Venturesがそれぞれ8社、SoftBank Groupが7社などとなっています。なお、これらの件数は調査範囲内における数値であり、各投資家の全ポートフォリオにおける実際の投資規模を示すものではありません。

また、NVIDIAは調査対象の12カテゴリ中11カテゴリ、計34社の企業と接続していました。同社は資本提供、AI計算基盤、技術連携といった複数の立場で関わっており、Amazon / AWSやGoogleなども投資や共同開発、製造、クラウドなど複数の役割を持っていることが確認されています。

政府・防衛機関が初期顧客や実証・調達の重要な入口に

導入・実証・運用事例の分析では、政府関連が108件、防衛関連が82件確認されました。企業間関係においては、U.S. Navyが13社、U.S. Armyが11社、U.S. Air ForceとU.S. Marine Corpsがそれぞれ5社と接続しています。

防衛関連の82件の内訳は、実施済みが36件、商用・実運用が18件となっており、契約済みや発表段階の案件も含まれています。米国では政府や防衛機関が、フィジカルAI企業にとって初期顧客や実証先、調達主体として機能している状況が示されています。

商用成熟企業78社のうち6割超が日本市場では初期接点

調査対象142社のうち、102社(71.8%)は日本市場との具体的な接点が未確認、または初期接点にとどまる結果となりました。

さらに、グローバルで反復的または大規模な商用展開段階にある企業78社に絞った場合でも、49社(62.8%)が日本市場において未接続または初期接点にとどまっています。これらの企業群は、日本企業にとって提携や導入候補の探索などの起点になるとみられています。

代表企業とレポートの活用シーン

本レポートでは、役割に着目した象徴的な企業として以下などが取り上げられています。

  • NVIDIA:投資とAI計算基盤の双方で多数の企業に接続
  • Waymo:自動運転の大規模商用化を進め、GoogleやTSMC、Toyotaなどが接続
  • Shield AI:米政府・防衛調達から日本の海上自衛隊への有償導入まで展開
  • Applied Intuition:自動車・防衛・日本市場を横断する自律システム開発基盤
  • Figure AI:MicrosoftやOpenAIなどの資本が接続
  • Amazon Robotics:自社物流ネットワークを実装基盤とする自社需要型

これらの分析結果やデータベースは、製造業・物流企業による導入候補探索、商社・SIerによる販売パートナー開拓、部品・半導体企業のサプライチェーン調査、投資部門のリサーチなどでの活用が想定されています。なお、本調査は独自に選定した142社を対象とした2026年9月1日時点のデータであり、米国市場全体を網羅する統計ではありません。

株式会社Listerの概要

株式会社Listerは、製造業・物流・インフラなどの領域を中心に市場情報調査基盤を提供する企業です。

  • 会社名:株式会社Lister
  • 代表者:代表取締役 永良慶太
  • 所在地:東京都港区港南2-16-4 品川グランドセントラルタワー8F
  • 公式URL:https://lister.jp/

本記事は株式会社Listerの発表をもとに作成しました。

アクセスランキング

今日

1週間