楽天モバイルが契約数700万回線突破、低廉プランやエリア拡大が影響か

楽天モバイルは2024年6月16日、携帯キャリアサービスの契約数が700万回線を突破したと発表した。2020年4月のサービス開始以来、わずか4年あまりでこの大台に到達した。650万回線突破からわずか2カ月あまりで50万回線増加し、2024年3月から5月にかけての3カ月間の純増契約数が過去最大を記録した。

同社は低廉でシンプルな料金プランを提供するとともに、基地局開設による楽天回線エリアの拡大や、パートナー企業との協力によるローミング回線エリアの最適化を図るなど、通信品質の改善に努めてきた。2024年5月からは12歳以下の子ども向けに、月々のデータ利用量が3GB以内であれば楽天ポイント440ポイントを還元する「最強こどもプログラム」の提供を開始。春から提供している「最強家族プログラム」や「最強青春プログラム」と併せ、幅広い年齢層の顧客によりお得にサービスを利用できるようになった。

法人向けでは、「Rakuten最強プラン ビジネス」をはじめとしたサービスが好評だ。楽天グループのシナジーを生かし、楽天市場や楽天トラベルなどのパートナー企業にも利用されている。2024年4月には、旅行業界のDX支援を掲げ、楽天トラベルの登録施設向けに「Rakuten最強プラン ビジネス」とIP無線アプリを特別価格で提供する「楽天モバイルBuddycomセット」の提供を開始した。

通信品質の向上にも継続的に取り組んでおり、2024年4月にはOpensignal社の調査で5部門で単独受賞し、ネットワーク品質の高さが評価された。同月には700MHz帯の試験電波発射を開始し、都市部での商用サービス提供を目指す。さらに、2024年5月から年内を目途に、関東地方における楽天回線5G(Sub6)エリアを2024年1月比で最大1.6倍に拡大する計画だ。

楽天モバイルは今後も、通信品質の向上、ニーズに合ったサービスの提供、法人向けサービスの拡充に努め、顧客満足度の向上を図っていく方針だ。